気管支狭窄

気管とは息を吸い込んだときに空気が通る管であり、そのさらに先は肺へと入っていて気管支と呼ばれる枝に分かれています。

気管支狭窄症は何らかの理由で、気管もしくは気管支が圧迫されることで空気の通り道が狭くなる症状のことです。
そのため苦しそうな症状が見られるようになります。
重症化すると呼吸困難を起こします。

犬の気管はとても弱いもので、気管支狭窄は進行すると命の危険につながります。

 

 

気管と気管支を知ろう

気管とは、のどの下から肺までつながっている管のことを言います。
気管は肺の中で木の枝のように細かく分かれていて、その部分を気管支といいます。
その先端には半球状の小さな袋、肺胞(はいほう)がついています。

肺胞は血液中の酸素と二酸化炭素を交換する役割があります。
気管と気管支はたくさんある肺胞につながっているのです。

 

とても繊細

気管はわかりやすく言えば、洗濯機のホースが非常に似ている。

気管は柔らかく、首の動きに対して柔軟に動かせますが、アルファベットのCのような形の軟骨が積み重なっており、管が潰れないように守られています。

 

原因

気管支狭窄は下記の状態が起こったときに発症します。

  • 気管に異物が入って、空気の通り道が狭くなってしまった場合
  • 気管の外側の組織に異常が起こり、気管が圧迫された場合

 

異物が詰まってしまう

誤って異物を吸い込んでしまったり、気管の方へ食べ物が入ってしまった場合などに気管に詰まって空気の通り道が狭くなってしまった状態です。

 

さらに奥へと

異物が気管から気管支へと通り抜け、肺内部のさらに枝分かれしている気管支の方まで吸い込まれるとその部分は傷がつき障害が起こることになり、重篤な状態になる可能性があります。

 

 

炎症や腫瘍などによって

内臓や肺、または気管周辺の組織に腫瘍ができたりした場合、気管が圧迫されることがあります。
そのため空気のとおりが悪くなって、酸素不足になることがあります。

また、細菌やウイルスによって気管に炎症が起こると、気管の壁が腫れて狭くなったり、その周辺組織であるリンパ節や食堂などで炎症が起これば、腫れて気管を圧迫することになり、気管支狭窄症が起こる場合もあります。

 

 

症状

気管支狭窄の場合、症状が軽くても咳がよく見られます。
また、気管や気管支が狭くなっているところを空気が通るため、ゼーゼーと荒い呼吸音がしたり、いびきをかくようになります。

 

痛み

気管支を圧迫するような状況が発生しているのが気管支狭窄症です。
腫瘍ができたり、炎症が起こっていることが原因なので、なんらかの痛みが発生していると考えられます。
そのため、気管のまわりである首や肩に痛みを感じるようになります。

痛みから首をあげなくなったり、うつむくような仕草がよく見られるようになります。
また、痛みのため触られることを嫌がるようになります。

ときには吐き気をもよおす場合もあります。

 

呼吸困難とチアノーゼ

症状が重くなっている場合に起こるのが呼吸困難です。
異物を呑み込んだり、腫瘍が大きくなった場合など気管の通り道が狭くなりすぎて、ひどい呼吸困難になります。

そのような場合、チアノーゼが見られることがあります。
チアノーゼとは酸素が欠乏している状態で、血液は十分に酸素が含まれていると赤く見えますが、酸素が少ない状態では青っぽく見えます。

そのため、口の中の粘膜や舌などは酸素が足りないため紫色に変化します。
犬にとっても苦しく危険な状態です。
このような場合、すぐに病院に連れていきましょう。

 

かかりやすい犬種

犬種に関わらず発生しますが、中年~高齢の小型犬に多く見られる傾向があります。

  • チワワ
  • ヨークシャー・テリア
  • トイ・プードル
  • マルチーズ
  • ポメラニアン

 

 

 

 

治療の方法

気管は空気が通る管で呼吸するために必要な器官です。
この部分の症状が深刻な場合、呼吸困難やチアノーゼを引き起こし生命の危機へとつながります。
異物を呑み込んだ後、出てこないうえに咳が止まらないなど異変が起きた場合、すぐに病院に連れていく必要があります。

 

原因の特定

原因が異物によるものなのか?腫瘍ができてるのか?などを知るためエックス線検査をおこなって原因を調べます。

また、食道や気管の形がはっきりと確認できるようにバリウムを注入することもあります。

 

直接カメラをいれることも

異物を吸い込んでしまっている場合、モノによってはエックス線に写らないこともあります。
そのため内視鏡や気管支鏡などを使って直接確認する場合があります。

炎症や腫れの状態を調べることができ、うまくいけばそのまま異物や腫瘍を取り除くことも可能です。

 

治療

異物のある場所や大きさによっては、麻酔をして犬の姿勢を変えることで、異物が取り出せることもあります。
しかし、それでも取れず、緊急性がある場合には手術を行います。

 

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