メンタルヘルス

クロフラニル(Clofranil)

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アナフラニールのジェネリック医薬品です。
犬の分離不安症、猫の不安症治療のお薬です。
クロミカルム錠と同じ有効成分クロミプラミン塩酸塩を含有しています。

 

分離不安症とは

常に飼い主のそばにいることを好むペットがひとりにされたとき起こる精神疾患です。
飼い主がいなくなって30分以内に不安からほえ始めたりします。

軽度の場合の症状はおう吐や下痢、帰宅したら震えが止まらないなどです。
また、不安感に襲われ、モノを壊したり、過剰にほえたり、トイレ以外の場所で排泄したりします。

飼い主に対してとりわけ強い愛着を持つ犬などによく見られます。
犬の精神が未成熟であることが原因ですが、特に幼児期に母犬や兄弟と離別したことなど、心の傷になるような過去があるとこの病気になりやすいようです。

 

分離不安症を治療するには

行動療法と薬物療法の2つを行うことが必要とされています。

行動療法
分離不安症は飼い主への過度な依存心が原因で引き起こされます。
そのため、飼い主との適切な距離感と関係を作り、犬の精神的な自立を目的におこないます。

薬物療法
あくまでも行動療法の補助として行われます。
クロミプラミン塩酸塩というお薬を分離不安治療補助剤として使用します。
行動療法と一緒に行うことでより早く、治療効果を出すことができます。

 

 

クロミプラミン塩酸塩

この成分はうつの治療などに使われるお薬です。

分離不安症の犬は脳内のセロトニンの作用が減弱しているため、クロミプラミン塩酸塩の脳内セロトニン作用を高める効果によって、不安を軽減させると考えられています。

また、猫についても不安症(尿スプレー、過剰グルーミング、過剰な鳴き)の治療の補助としてクロミプラミン塩酸塩が使われています。

脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンとセロトニンの量を増やす効果があるためです。

 

3大神経伝達物質

体の中には100種類以上とも言われる神経伝達物質が存在します。
その中でも特に重要なものが3大神経伝達物質と言われるものがあります。

 

ノルアドレナリン

生存本能をあらわす神経伝達物質と言えるでしょう。
ストレスに対抗するための作用があり、危険を察知すると交感神経を刺激して心拍数や血圧を上昇させて、集中力や、判断力を向上させます。

怒りや興奮などの感情を司ります。

 

ドーパミン

ドーパミンは分泌されると快感や幸福感などを感じる物質です。
達成感などに快感を感じるのはドーパミンが分泌されるためです。
気持ちよさと同時に意欲や好奇心などの感情をもたらします。
強いストレスがかかると減少する。

 

セロトニン

ノルアドレナリンとドーパミンのバランスが暴走しないように整えて精神を安定させている。
セロトニンは心を平穏に保つ物質と言えるでしょう。

セロトニンが不足すると大脳皮質が過剰に働き、ストレス反応が大きくなるため、通常であれば対処できるストレスに対しても衝動的になったり、ネガティブな思考になったりと、精神が不安定になります。

心のバランスを保ち精神を安定させる役割を担っているのがセロトニンです

 

 

 

クロフラニルの効果

 

犬の場合
分離不安症(飼い主から離れることに起因する精神不安)の治療補助

  • 飼い主のいない間の破壊行動
  • 無駄吠え
  • 不適切な場所での排便、排尿行動
  • 自傷行為

 

猫の場合
不安症の治療の補助

  • 尿スプレー
  • 過剰グルーミング
  • 過剰な鳴き
  • 破壊行動
  • 攻撃行動
  • 排泄行為の異常

など・・・

 

使用方法

行動療法の補助として使用します。

犬の場合

用 法  用 量
1日2回

経口投与

クロミプラミン塩酸塩

体重1kgあたり

1~2mg

 

猫の場合

用 法  用 量
1日1回

経口投与

クロミプラミン塩酸塩

体重1kgあたり

0.4mg

その後、獣医師の指示に従い適宜調節する。
(体重1kgあたりクロミプラミン塩酸塩として0.3~0.6mg)

 

 

注意事項

本剤は体重1.25kg以下又は生後6か月未満の犬に投与しないこと。

副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けてください。

本剤投与により嘔吐する場合は少量の餌と一緒に与えることによって改善されます。

犬において本剤の過量投与(50mg/kg、12か月連続投与)により精子の低形成が見られたので、繁殖用の雄犬・雄猫には投与しないでください。

妊娠中及び授乳中の雄犬・雄猫に対する本剤の安全性は確認されていません。

 

副作用

どんな薬にも副作用があります。

犬の場合
嘔吐、食欲不振、嗜眠が見られる場合があります。
ときに下痢が起こることがあります。
その場合、適当な対処法を行い、改善が認められない場合には本剤の投与を中止してください。

猫の場合
食欲不振、嘔吐、下痢、鎮静、嗜眠、うつ病、口渇などの副作用があります。

 

アナフラニールジェネリック(Clofranil)

  • 10mg
  • 25mg
  • 50mg

成分量ごとに3種類です。
ペットの体重に合わせて調整しましょう。

■錠剤を分割して服用される際は、ピルカッターの利用を推奨いたします。

 

クロフラニル 10mg

成分量 クロミプラミン塩酸塩 10mg
内容量 100錠

 

クロフラニル 25mg

成分量 クロミプラミン塩酸塩 25mg
内容量 100錠

 

クロフラニル 50mg

成分量 クロミプラミン塩酸塩 50mg
内容量 100錠

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