泌尿器のしくみと役割

泌尿器

 

泌尿器は、血液を濾過して尿を作り、尿を外に排泄する一連の器官です。
腎臓・尿管・勝脱・ 尿道がワンセットです。

 

 

腎臓

腎臓は第2腰椎から第4腰椎の間にあり、右腎臓は、左腎臓よ り少し前方に位置しています。

腎臓のもっとも大切な働さは、糸球体と言うところで尿を作ることです。
腎臓へ入った血管は、 糸球体で血液を濃過し、分子量の多い血球やタンパク質などを除いて尿として排池します。

体に必要な体液成分であるミネラル、糖分、水分などが尿細管において再吸収され、尿として排池されるのはわずかです。
腎盂に 集められた尿は、尿管を通り膀胱に貯えられます。

 

尿管

尿管は腎臓と膀胱を繋ぐ管で、 腰椎の両側を走っています。

 

膀胱

膀胱は、収縮している時は骨盤腔にあり、尿が充満すると位置を変えて腹腔にせり出してきます。

 

尿道

尿道は、膀胱に蓄えられた尿を外に排池する通路で、雄の尿道は雌に比べると、著しく長くできています。

 

 

 

泌尿器の病気

腎炎

糸球体が急性炎症を起こす病気です。
糸球体腎炎が代表的なものになります。
原因は子宮蓄膿症、膿腫、心内膜炎などに起因する細菌やウィルスによる抗体反応で腎炎になると考えられています。
症状は、元気がなくなる、食欲不振、おう吐、下痢などです。
血尿も見られます。

 

腎不全

腎臓の75%以上がなんらかの原因でダメージを受けるとその機能に影響がでます。
尿の生成ができなくなります。
急性腎不全と慢性腎不全があり、急性では適切に処理できれば回復の可能性がありますが、慢性腎不全の場合、進行することはあっても回復はしません。
人間の場合は、臓器移植が最終的に行われるような病気です。

 

尿路結石

おもに腎盂にできる結石で、長期間無症状のままで過ごすこともあります。
膀胱炎や尿道炎の治療をしても出血が止まらないときは、腎結石かもしれません。
症状がない場合が多いので、腰痛などによって気が付くこともあるでしょう。

これについては治療法は、外科的治療で結石を取り除くしかありません。
腎結石は直接腎機能に影響があるので注意が必要です。

 

尿毒症

尿路の閉塞や腎臓の75%以上に機能低下が起こると、血液中の老廃物が尿に排出されなくなるので全身にいろいろな症状が現われます。

消化器

食欲不振、おう吐、下痢、血便

循環器系

血圧が上がる、心不全

神経系

元気がなくなる、けいれん、昏睡

血液系

貧血、出血

 

症状に応じた治療が必要で、死に直面する病気です。

 

尿道炎

膀胱炎と同じように細菌感染が原因でなりますが、膀胱結石が尿道に流れてきて尿道粘膜を傷つけて尿道炎になってしまうこともあります。
膀胱炎と症状は似いる
オスは、尿道が細長く、膀胱から流れてきた結石がつまると、排尿障害を起こし、違和感のために落ち着きがなくなります。
排尿時に血尿が一番最初でますが、膀胱炎では尿全体あるいは最後に血尿が見られることが多いようです。

 

尿路感染症

尿路感染症は尿路を構成する腎臓、尿管、膀胱、あるいは尿道に細菌が侵入してさまざまな症状を起こす疾患です。
泌尿器系は本来感染に対して抵抗性を備えています。

  • 上から下へと排泄される尿
  • 粘膜の抗菌性
  • 尿の抗菌性

これらの特性があるので膀胱内の尿は、本来は無菌の状態に保たれています。
尿の残留や粘膜の損傷など抵抗力が落ちてくると細菌の侵入を許していまいます。

下部尿路感染

膀胱炎、尿道炎などの症状は、排尿障害、頻尿、膿尿、血尿などです。
意外と元気で食欲もある場合が多いようです。

 

上部尿路感染

腎盂腎炎などになりますが症状は、元気がなくなる、食欲不振となり、発熱を伴い、腎不全の原因となります。

尿路感染症は、短期の抗生剤治療では不完全な治療となってしまい、再発を繰り返すことになってしまいます。
適切な抗生剤治療を長期にわたって施せば治すことが可能です。