抗生物質

抗真菌薬

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抗真菌薬は真菌症に対して使用するお薬です。

真菌とは?

真菌は私たちのイメージしやすいものではカビです。
胞子をだしてどんどん増えていく生き物です。

この中で病気になるものとして、わかりやすく大きく3種類に分けましょう。

1.皮膚糸状菌

白癬菌と呼ばれる菌で皮膚に付着して、角質を食べて繁殖します。
どんどん増えて症状がでると白癬と呼ばれる皮膚病気です。

身体中だいたいどこにでもできますが、足に感染すると水虫と呼ばれ、体だとたむし、股にできればインキンタムシと呼ばれるものです。

生態から3種類に分けられる。

好人性

人が大好き、人間の皮膚で生活したがっています。
角質に住みたい。

 

好獣性

動物の皮膚が好き、毛が好き。
でも、人間の皮膚にくっついて症状を起こすこともある。
ペットに直接触れ合ったり、一緒に寝たりすると感染することがある。

人間が好獣性菌によって白癬になると炎症が激しく起こります。
強いかゆみや脱毛が起こります。

 

好土壌性

土に中で暮らしています。
わざわざ皮膚にくっついて増えたいと思っていない。
しかし、傷口から入り込むこともある。

 

2.カンジダ

カンジダはわかりやすく言うとパンなどでお馴染の酵母に属します。
白癬などと大きく違うのは常在菌であること。
健康な人の皮膚や粘膜に存在します。

消化管、膣、口腔の粘膜面に高確率で存在している。

体調が悪くなったり、基礎疾患で免疫力が低下したときに悪さをして症状が現われます。

 

 

3.マラセチア


マラセチアは構造などから、わかりやすくく言うとキノコが近いと考えられています。
脂質が大好きな菌です。
皮膚疾患としてはマラセチア毛包炎などが主な病気になります。
皮脂が多いところで増殖しやすいですね。

常在菌なので皮膚の毛穴に見られるので全身に存在すると言えます。
完全に除去できないので悪さをするようになると困難である。

 

抗真菌薬とは

真菌によって引き起こされる病気が真菌症。
それらを治療する薬が抗真菌薬です。

水虫の薬を発明すればノーベル賞

こんな宣伝文句が言われるくらい水虫などの真菌症は困難な病気です。

なぜ困難なのか。

水虫の菌である白癬菌は人を含む動物と先祖をどんどんさかのぼると・・・
なんと同じ水生原生生物を共通の先祖としているのです!

水虫さんは、遠い遠い親戚・・・

そのためお互いの細胞の構造や代謝系などが似通っています。
これゆえに白癬菌の細胞にとって毒となる薬は、人間の細胞にとっても毒。
お互いが似ているからです。

 

ですが、人類は長い歴史の中で開発を続けたことで見つけました。
真菌には毒性があるが、人間や動物には毒性がないお薬。
それが抗真菌薬です。

 

ざっくり説明、抗真菌薬の効果

 

細胞膜の主成分が真菌類と人や動物は違うことに注目!
抗真菌薬はエルゴステロールの生成にかかわる酵素の反応を邪魔してしまします。
でも、動物はコレステロールを主成分に細胞膜を作っているので大丈夫!

さまざまな種類の抗真菌薬があり、どの酵素に作用するかでまた変わってくるわけですが、多くがこのように効いているとイメージしましょう。

 

ケトコナゾール アゾール系抗真菌薬

ケトコナゾールは、皮膚に寄生した真菌(カビ)の細胞膜をこわして殺菌的に働くことで、真菌感染症を治療します。

特徴

この系統は効き目がよく、刺激痛などの副作用も比較的少ないことから、皮膚真菌症の治療に広く使われています。
強い抗真菌作用と幅広い抗真菌スペクトルでカンジダ、白癬(水虫)の治療薬として使用されます。

犬・猫におけるマラセチア皮膚炎(脂漏性皮膚炎)や皮膚糸状菌症などの真菌感染症に用います。
また菌を完全に死滅させるためには、一定期間の服用が必要となります。
自己の判断で服用を中止するのではなく、必ず獣医師の適切な検査のもと、指示に従ってください。

 

ニゾラルクリーム

 

 有効成分  ケトコナゾール 2%
内容量   1本 30g

塗り薬なので部分的な使い方ができます。
気が付いた時にすぐに処置できるのが魅力ですね

 

 

 

ケトコナゾール スプレーボトル

 

 

有効成分 ケトコナゾール 2%
内容量 25ml

スプレータイプなので広範囲に使用できます。

 

 

 

ケトコナゾール ジェネリック

 

ニゾラールのジェネリック薬品となります。
先発薬のニゾラールと同様、有効成分はケトコナゾールを主成分としています。

ケトコナゾールは酸性条件下で良く吸収されるため、胃酸抑制剤などを併用した場合や他の理由で胃の酸性度が低下した場合には、吸収が低下してしまいます。

また、油に溶けやすい性質があるため、脂肪分の多い食事と共に薬を摂取するのが効果的です。
そのため、空腹時に投薬してもほとんど吸収されません。

注意点

猫では副作用として食欲不振や肝臓毒性の可能性が高く、約25%の可能性で発生するという報告があります。
また、抗真菌作用もさほど高くないため、ケトコナゾールは猫に使用しないほうが良いお薬です。

犬の場合でも、高用量を長期使用したときはまれに肝臓毒性があります。

有効成分 ケトコナゾール 200mg
内容量 1箱 100錠

 

 

 

 

イトラコナゾール トリアゾール系の抗真菌薬

イトラコナゾールは、体の中のカビ(真菌)が増えるのを抑え、感染を治療する薬です。
真菌の細胞膜の主要構成脂質であるエルゴステロールの生合成を阻害することで、真菌の増殖を抑えます。

特徴

幅広い真菌に対して有効な薬剤です。

表在性皮膚真菌症

呼吸器真菌症

消化器真菌症

尿路真菌症

内臓真菌症

犬におけるマラセチア皮膚炎によく使われます。

生体内で抱合や酸化を受けにくく安定しているうえ、代謝物も主成分と同等の活性を示します。
また脂溶性で組織から徐々に放出されるため効果が持続します。

使い方

犬に体重1kg当たりイトラコナゾールとして5mgを基準量とし、1日1回、食直後に14~21日間経口投与する。

 

 

イトラスポワ

 

 

有効成分 イトラコナゾール 100mg
内容量 1箱 28錠

 

 

 

スポラル

有効成分 イトラコナゾール 100mg
内容量 1箱 4錠 4箱セット

 

 

 

 

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