内部寄生虫駆除

パナクール【フェンベンダゾール】

パナクールは消化管や呼吸器系の寄生虫駆虫薬です。
有効成分はフェンベンダゾールです。

回虫、鉤虫といった色々なおなかの寄生虫に効果を発揮します。

 

 

有効成分フェンベンダゾール

消化管や呼吸器に寄生する寄生虫に対して効果のある成分で、寄生虫のタンパク質の一種に結合することで寄生虫を殺すことができます。

特に広範囲の線虫類に効果を発揮します。

 

効果

消化管や呼吸器に寄生する線虫類や条虫類の駆除

  • 線虫類
    (線虫に関しては幼虫と成虫だけでなく卵にも殺効果)
  • 回虫類(犬回虫、猫回虫、犬小回虫)
  • 有鉤虫類
  • 鞭虫類
  • 条虫類
  • 原虫(ジルアジア属)
  • 肺虫(フィラロイデス属)

ジアルジア症や肺吸虫症などに効果が期待できます。

瓜実条虫には無効

 

ジアルジア症の治療にも

ジルアジア症は「ランブル鞭毛虫」という寄生虫による病気です。

ほ乳類の消化管で増殖して症状を起こします。
下痢、腹痛、食欲不振、おう吐などの症状が起こります。

猫はあまりひどくなりにくいですが、匂いのきつい水っぽい便になります。

 

注意事項

  • 誤って薬剤を飲み込んだ場合は直ちに医師の診察を受けること。
  • 本剤が目に入った場合は多量の水道水で洗眼する。
    炎症が生じた場合は医師の手当てを受けること。
  • 本剤が皮膚に付着した場合は石鹸と水で洗浄する。
    炎症が生じた場合は医師の手当てを受けること。
  • 投与の際には不浸透性のゴム手袋を着用すること。
    使用後は石けん等で手をよく洗うこと。
  • 再感染を防ぐために、毎日便を掃除してください。

 

副作用

便が緩くなることがまれに起こります。

 

 

錠剤タイプ

1箱:10錠

成犬や成猫には錠剤タイプが最適、直接口に入れたり、給餌に混ぜれば簡単に投与できる。

有効成分の必要な量:体重1kgあたり=50mg

 

犬の投与量

薬剤の投与は1日1回、3日連続となっています。

猫の投与量

薬剤の投与は1日1回、3~5日間を連日で食べさせましょう。

 

有効成分 1錠:250mg


錠剤に換算すると下記のようになります。

体重 錠剤
2.5kg 0.5錠
5kg 1錠
7.5kg 1.5錠
10kg
2錠

 

有効成分 1錠:500mg

大型犬向き、または錠剤をピルカッターで利用する場合など

1回の投与量

体重 錠剤
10kg 1錠
15kg 1.5錠
20kg 2錠
30kg
3錠
40kg 4錠

超大型犬になると1箱では足らない。

 

ペーストタイプ

エサを食べ終えた後の犬や猫の舌の上にのせるお薬

ペースト状になっているので食後に舌の上に適量を押し出して与えます。

フィラリアに感染してしまっている犬でも使用可能です。

使用方法・服用方法については、あくまでも目安となります。

 

成猫と成犬

1回の投与量として、体重1kgあたりシリンジ2目盛[ねじ山2つ分]を投与します。

5g入りのシリンジは、1回に体重9kgのまでの犬や猫に投与することができます。

 

成猫と成犬の推奨投薬量

体重(kg) ねじ山目盛り
0〜1 2個
1.1〜2 4個
2.1〜3 6個
3.1〜4 8個
4.1〜5 10個
5.1~6 12個
6.1〜7 14個
7.1〜8 16個
8.1〜9 18個

子猫や子犬(生後6ヵ月未満)

1回の投与量として、体重1kgにつきシリンジ1目盛[ねじ山1つ分]を投与
1日1回、3日間連続で投与してください。

 

肺虫の場合

肺虫によって引き起こされる肺炎感染症に罹患した場合

体重1kgあたり1目盛を7間連続して行う。

猫の場合は、1kgの体重につき1目盛を3日間行う。

パナクールで犬や猫を年間2〜4回治療することをお勧めします。
必要に応じて、より多くの治療法を適用することができます。

 

パナクールオーラルペースト

内容量 5g

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