ライム病

ライム病は、野鼠や小鳥などを保菌動物とし、野生の マダニによって媒介される人獣共通の細菌による感染症である。

 

犬の症状

 

ライム病は、感染した全ての犬に症状が出るわけではありません。

感染した犬のうち約5%が発症するといわれています。
その多くは「関節炎」を起こし、四肢に触られるのを嫌がったり、足を引きずったりします。

 

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 元気消失
  • リンパ節が腫れる
  • 体重の減少
  • 歩行障害
  • 触ろうとすると抵抗する
  • 急性腎不全

 

基本的に命を脅かす症状ではありませんが、放置しておくと「糸球体腎炎」「心筋炎」「心膜炎」といった合併症を引き起こしてしまうこともあります。

 

人間の症状

マダニに刺されてから発症するまで数日から数週間です。
マダニに刺されたところを中心とする環状の紅斑が見られることが多い。

そのほかにも筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザ様症状を伴うこともある。
紅斑は日を追うごとに大きくなり、数十センチ程度の大きさになる場合もあります。

体内循環を介して病原体が全身性に拡散するとこれにともない、多彩な症状が見られる。

  • 数週間~数カ月後
    顔面神経麻痺、髄膜炎、心疾患などの全身障害を起こします。

 

  • 数カ月~数年後(紅斑がでてから)
    慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳髄膜炎などを発症します。

 

原因

ライム病は、ライム病ポレリア菌と呼ばれる細菌の一種スピロヘータによっておこる感染症です。

感染ルート
スピロヘータを保菌している野ネズミや野鳥、リス、シカ、アライグマなどをマダニが吸血することで保菌します。
そのマダニに寄生・吸血されることで起こります。
ヒトからヒトへの感染、動物からの直接感染はありません。

マダニの唾液からボレリア菌がうつります。
吸血を開始して48時間以降でボレリア菌がうつるといわれています。
マダニを引き抜く際につぶしてしまってポレリア菌の注入が起こった場合は感染の確率が高まるので注意が必要です。

 

細菌感染症で、全身性の多様な症状を示します。

治療

細菌なので抗菌薬が有効です。
ペニシリン系、テトラサイクリン系などの抗生剤を投与します。薬物の投与だけで症状はかなり治まるでしょう。

犬の治療として、ドキシサイクリン 10 mg/kg 一日二回を30日間継続、またはアモキシシリン 20 mg/kg を30日間繰り返し投与します。

有効なお薬

予防

ダニに刺されないことが大切。

散歩から帰ったらブラッシングをして犬の全身をチェックしましょう。

マダニは顔、特に目の回り・耳、首、わきの下・指の間・肛門の周りなど比較的毛が薄いところに付着することが多いので、それらの箇所を重点的に観察するとよいでしょう。

人間も気を付けないといけないので衣類にダニが付着していないか気を付けましょう。

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