ズーノーシス

人畜共通感染症のことで人と動物との間で共通して感染する病気の総称です。
動物から人間に感染する、または感染すると思われる疾患でその原因としては、ウイルスや細菌などの微生物から寄生虫まで多岐に渡ります。

また、感染源となる動物は全く症状を出していない(無症状)のに、人間に感染していて気が付かないうちに増えて家族に感染が広がることがあります。

人間に感染すると重大な症状を引き起こすもの中には死亡するものもあり、病気によって多種多様です。

犬の病気が犬にしかかからないわけではありません。人間にも感染するということです。

 

感染経路パターン

ペットとの触れ合いや世話、飼い主の自覚のないところで様々な感染のリスクがあります。
感染経路別にしてみました。

口から体内に入る

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ペットに口移しで食べさせたり、口を舐めさせたり、キスしてみたりと濃厚なスキンシップをとられる飼い主の方も多く見えると思います。
触れ合ったあとや、糞尿の始末のあとにきちんと手洗いを行わなかったりして感染することがあります。

回虫症

感染した動物の排泄物の中の卵が、排泄物の世話をする人の手から経口感染する場合がある。
小腸のなかでおとなしくしているうちはあまり症状はありません。
ただし時々、胆管や膵管のなかに入り込むことがあり、この時は突然の激しい腹痛に襲われます。

 

トキソプラズマ症

肉をちゃんと加熱しないで食べたり、土壌を経由して野菜や水が汚染されていて感染することもある。
猫のトイレ掃除、園芸、砂場にも手に付着しそこから口に入る可能性がある。
正常な免疫の機能を持っていれば感染してもほとんどの場合、症状はありません。
一割くらいの人で、風邪のような症状がでたり、リンパ節が腫れたりすることはありますが、たいていは気づきません。

 

エルシニア症

生肉を食べたり、犬猫の糞便にいる場合がある。排泄物の処理後はきちんと手洗いをしましょう。
エルシニア菌が原因で食中毒を起こします。
猛烈な腹痛で下痢を起こします。

 

レプトスピラ症

犬への感染は、排泄されたイヌレプトスピラ菌を含む尿や、そのような尿で汚れた、水たまりや土に触れる、なめる、あるいは尿で汚れた食べ物を食べたり、水を飲んだりすることによって、口の粘膜や皮膚の傷から感染します。

感染した犬の尿や尿で汚れたものが口に入ったり、それらにさわったり、糞尿の始末をした際に手から口へ入ることが多くあります。

 

 

条虫症

ペットについたノミを指でつぶして手についた卵が口に入ってしまう場合がある。
その際、卵から寄生虫に感染する。
腸に寄生し、下痢や腹痛、肛門まわりがかゆいなどの症状がある。

 

 

カンピロバクター症

家畜や犬、猫、ニワトリの腸の中に住み着いています。
子犬の便を処理した際に感染するケースが多いようです。
食中毒菌として知られており、100個程度の少ない菌でも発症してしまいます。
症状は下痢と腹痛が主であり、嘔吐を伴うこともあります。

 

接触

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主に感染しているペットからうつります。
きちんと石鹸で洗い落とすだけで、簡単にそのリスクをなくすことができます。

皮膚糸状菌症

感染したペットとの触れ合いなどで感染する。水虫などで知られる真菌が原因菌
痒みをともなったリング状の赤みを帯びた皮膚炎が起こります。
健康であればペットも人間も発病しませんが、免疫力が落ちていたりすると感染します。
人からペットにもうつります。ペットから人にもうつります。

 

 

 

噛まれる、ひっかかれる

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犬や猫と遊んだ時やペットのテンションがあがってしまったりなどで爪でひっかかれたり、甘噛みが強くて噛まれて傷ができたりなど
傷口から菌が入ることが多いようです。
また、ペットには症状がない場合や、保菌している場合など、人間には症状が現れるものがたくさんあります。

狂犬病

狂犬病ウィルスに感染した犬、猫、野生動物にかまれる、ひっかかれるなどして感染。
すべての哺乳類に感染の可能性があり、発症した場合の致死率がぼぼ100%である。
発熱、頭痛、倦怠感、筋痛、疲労感、食欲不振、悪心・嘔吐、咽頭痛、空咳等の感冒様症状ではじまる。

 

猫ひっかき病

バルトネラ菌が原因で、犬や猫にひっかかれたり噛まれると感染する。
発熱やリンパ節が腫れたりする。

 

パスツレラ症

パスツレラ菌という犬、猫の常在菌が原因で傷口から感染する。
咬傷箇所の発赤・腫脹・化膿、気管支炎・肺炎などの呼吸器疾患などが起こる。

 

空気感染

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主に微細な粉塵状になっているものを吸い込んでしまうパターンです。

Q熱

コクシエラ菌という菌に感染した動物の糞尿の乾燥した粉塵やエアロゾールを吸入し、感染する。
分娩した感染猫との接触で感染する可能性がある。
症状は発熱、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感、呼吸器症状などで、インフルエンザ様である。

 

パスツレラ症

犬、猫の常在菌で空気中の菌を吸い込んで感染することがある。
気管支炎や肺炎、副鼻腔炎などを発症します。

 

 

外部寄生虫に刺される

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ノミやダニなどの寄生虫による被害です。
犬なら散歩の際に体につけてきたり、すでに寄生されていて卵を家でまき散らすことになった時
猫が野山に遊びにいって持ち帰るパターンなどいろいろ考えられます。
駆除薬で予防しておけばリスクの回避も容易にできます。

ノミ刺咬症

ペットのノミが人を刺すことがあり激しい痒みがある。ノミの唾液がアレルゲンとなりひどい痒みを生じる。
ひどいとアレルギー反応でみずぶくれになる。

 

ライム病

マダニによって媒介される細菌による感染症
猫や犬などが草むらなどでお持ち帰りしてしまうことで刺される可能性があります。
症状は筋肉痛や関節炎、頭痛、発熱、さむけなどインフルエンザに似た症状が現れる。

 

疥癬

ヒゼンダニに感染していいる猫を抱いたり、一緒に寝たりすると感染します。
激しい痒みに悩まされ、水泡や蕁麻疹ができますが、人間への寄生は少ないようです。

 

ツメダニ症

ツメダニというとても小さいダニです。
感染した猫を抱いたり、一緒に寝たりすると感染することがあります。
人に寄生すると皮膚炎を起こし、強い痒みを感じます。

日本紅斑熱

マダニに刺されることで感染する病気です。
野山に行ったときやペットが散歩に行って、付着したダニが人間を刺して感染します。
死亡することもある感染症です。

 

 

 ズーノーシスを予防するために

節度をもって接しましょう

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過度な接触をしないようにしましょう。
食べ物の口移し、キスをしたり、口をなめさせたりといった愛情表現をする飼い主さんもいると思いますが、大変危険です。
一緒の布団で寝る。お風呂に一緒に入るなどはカビやダニの危険性があります。

 

手洗いをきちんと行いましょう

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唾液や微生物、寄生虫の卵などが手について口に入ることがあります。
どれも肉眼で確認できないほど小さいので見た感じ汚れていなくても、動物と触れ合ったあとは
必ず石鹸でよく手を洗いましょう。

 

環境を衛生的にしておきましょう

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動物の排泄物に寄生虫などの卵などがある可能性があり、時間がたつと幼虫になったり、変形してしまいます。
即座に処理してリスクをなくしましょう。
部屋や犬舎など清潔にすることで寄生虫や卵などをなくしていきましょう。

 

傷口を消毒しましょう

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咬まれたり、ひっかかれたりして傷を負うこともあると思います。
小さな傷口だからといって放置しないで消毒してください。
細菌からすれば大きな入口です。

 

動物の性格、性質を理解しましょう

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もともとの本能や抑えられない衝動など、ペットのこと良く知ることでお互いに傷もストレスも作らなくて済みます。

 

 

健康管理をしましょう

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抵抗力があれば多くの病気が発症することなく過ごせます。
人間もペットも健康に注意して抵抗力が落ちないようにしましょう。

 

きちんとした知識を持ちましょう

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ワクチンのあるズーノーシスは少ないです。
感染経路も多様です。
ペットには症状がなく、人間には症状がでるものもたくさんあります。
日ごろから感染しないように気を付けましょう。

 

 

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