ファイザー製薬のアンチローブ錠と同一主成分クリンダマイシンの経口液剤です。
肺炎球菌や連鎖球菌によって引き起こされる様々な細菌による感染治療(傷や化膿)、骨髄炎、歯性感染などの治療に用いられます。
※歯性感染:虫歯や歯周病が原因で細菌性の炎症が周囲の組織まで波及してしまう疾患。
主成分 | クリンダマイシン 25mg |
種 別 | リンコマイシン系抗生物質 |
形 状 | 経口液剤 |
クリンダマイシンの特徴
クリンダマイシンは嫌気性菌に対する抗菌活性が強いことが特徴です。
嫌気性菌は口から肛門まで幅広く生息しています。
クリンダマイシンは、消化管からの吸収がとても良いので経口薬は効果的です。
肺などの組織及び細胞内への移行に優れています。
そのためクリンダマイシンは誤嚥性肺炎の治療に使用されたり、他の抗菌薬と併用して用いられたりします。
誤嚥性肺炎とは?
食べ物や唾液などが誤って気管に入ることを誤嚥(ごえん)といいます。
誤嚥によって肺の中に異物が入りそこで細菌が繁殖し、それが原因で肺炎を発症することがあります。
これを誤嚥性肺炎といいます。
作用
静菌作用があります。
細菌が活性化するために必要なタンパク質の増加や合成を停止させ、また、既存の細菌を死滅させることによって細菌の繁殖を停止させます。
適応菌種
- ブドウ球菌属
- レンサ球菌属
- 肺炎球菌
- ペプトストレプトコッカス属
- バクテロイデス属
- プレボテラ属
- マイコプラズマ属
適応症
- 敗血症
- 咽頭・喉頭炎
- 扁桃炎
- 急性気管支炎
- 肺炎
- 慢性呼吸器病変の二次感染
- 中耳炎
- 副鼻腔炎
- 顎骨周辺の蜂巣炎
- 顎炎
使用方法
スポイトがついているので使いやすくなっています。
人の味覚ですが苦味が強いらしいです。
1mlあたりクリンダマイシンが25mg含まれています。
例:15㎏の犬 歯周病の場合
- 15×5mg=75mg
- 75÷25=3
バイオクラン3mlの投与が必要です。
投与量
必要な量と投与回数です。
歯周病
クリンダマイシン体重1㎏あたり:5mg
投与回数:1日2回
傷、膿瘍
クリンダマイシン体重1㎏あたり:25mg
投与回数:1日2回
全身性感染症
クリンダマイシン体重1㎏あたり:3~10mg
投与回数:1日3回
猫の場合
感受性菌による感染症
クリンダマイシン 体重1㎏あたり:5~10mg
投与回数:1日2回
注意事項
妊娠中のペットに使用しないほうがよい。
授乳期間中のペットへの使用をやむおえず行う場合、授乳させないようにする。
副作用
食欲不振、おう吐、軟便、下痢などが見られる場合があります。
バイオクラン 20mg
有効成分 | クリンダマイシン |
含有量 | 1mlあたり20mg |
内容量 | 20ml |
1本 | 1,577円 |
2本 | 2,826円 |
3本 | 3,876円 |
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