イトラファンゴルは、アゾール系抗真菌成分のイトラコナゾールを含有した猫の内用液剤です。
真菌(カビなど)の細胞膜(エルゴステロール)の合成を阻害することで抗真菌効果を発揮し、猫の皮膚糸状菌症(白癬、水虫)を治療することができます。
効果
猫の真菌性の疾患に対して効果があります。
- 白癬
- カンジダ症
- マラセチア毛包炎など
イトラコナゾールの特徴
有効成分イトラコナゾールは、真菌類の細胞膜に必要な主成分エルゴステロールの生成を阻害します。
これによって真菌は増殖することができなくなり、また細胞を維持することができなくなってしまいます。
この効果で殺菌しています。
一方、人間や犬猫などのほ乳類にも細胞膜はありますが、主成分はコレステロールでできています。
そのため薬の影響をうけることなく、侵入された真菌にだけ攻撃をすることができるのです。
長くよく効く
角質とのなじみがよくしっかり浸透する。
しかも、内服中止後も4週間は皮膚に貯留することができるため、静菌的、殺菌的に効果を発揮する。
そのため、服用期間が短いにも関わらず治癒率が高い。
抗真菌スペクトルが広い
様々な種類の真菌に効果があります。
白癬菌のみならず、カンジダや癜風菌など他の種類の菌が混在していた場合にも有効です。
パルス療法が使える
パルス療法とはイトラコナゾールの皮膚へ貯留性の良さを利用した服用方法です。
これにより投薬が必要な日が少なくて済みます。
それは肝臓への負担を減らすことができるということです。
薬を飲むということは少なくとも肝臓へ負担がかかります。
薬を服用する日が少なければ、それだけ休肝日が作れます。
用法用量
1日1回 体重1kgあたり0.5mlを投与します。
投与についてはパルス療法を用いることができます。
パルス療法
イトラコナゾールの特徴である長く皮膚に残存することができる特徴を利用したパルス療法というものがあります。
7日間、連続経口投与を行います。
その後、7日間は休薬期間とします。これを3カ月継続するというものです。
飼い主さんは投薬のタイミングを忘れないようにしましょう。
投与の方法
溶液は、添付の目盛付き投与シリンジを使用して経口投与する必要があります。
1.シリンジの先を薬瓶に突っ込む
ボトルを直立状態に保ち、ボトル上部の開口部に投与用シリンジを挿入します。
ボトルを逆さまにしてシリンジに入れないでください。
2.シリンジに薬液を吸い上げる
シリンジリングの上部に示されているように正しいmL線量に対応する目盛に達するまで、プランジャーを引っ張ってシリンジを満たします。
3.猫に飲ませる
猫の口にゆっくりと優しく注入し、猫が製品を飲み込むようにしてください。
体重が6kgを超える猫の場合
投与用シリンジは3.0 mLの溶液しか保持できないので、総投与量を計算して2回分以上与える必要があります。
注意事項
本剤は効能・効果において定められた適応症の治療にのみ使用してください。
本剤は定められた用法・用量を厳守してください。
本剤の使用に当たっては、治療上必要な最小限の投与に止めてください。
本剤は25℃以下の場所で外箱に入れて保管してください。
本剤は封を開けてから5週間以内に使い切ってください。
ほかの薬と一緒に飲んではいけません。
という併用禁忌などがかなり多いので飲み合わせは注意が必要です。
肝障害、腎障害、胃腸障害がある猫には使えません。
妊娠中や授乳流の猫に投与しないでください。
イトラファンゴル(Itrafungol)
有効成分 | イトラコナゾール
10mg/ml |
内容量 | 52ml |
1本 | 7,721円 |
2本 | 15,096円 |
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