利尿薬

ラシックス

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ラシックスは、尿を排泄させてむくみをとる薬、いわゆる利尿薬です。
有効成分のフロセミドを含有しています。

ラシックスは人間用に開発された薬を動物に使っていますが、効果や安全性はアメリカのFDA(食品医薬品局)に認められており、犬の肺水種、浮腫の治療薬としての使用が認可されています

そのためアメリカでは一般的なペットの肺水種治療薬として用いられています。
同じように日本の動物病院でも処方されることが多いお薬です。

犬・猫における心不全や腹水・浮腫の治療に使用しましょう。

 

有効成分フロセミド

フロセミドは強力な利尿薬です。
腎臓に直接作用して尿の量を増やすようにし、体内の余分な水分を排出させます。

 

腎臓のお仕事


腎臓は体内から流れてきた血液から、老廃物や水分をろ過する働きがある重要な器官です。
体内では水分や必要な成分はリサイクルしながら回しています。

 

 

フロセミドの効果

腎臓の中にある尿細管という部分では、ろ過して必要なものは再吸収したり、多すぎる水分や不要なミネラルは尿として排出する役割を担っています。

この水分やミネラルの調整を行うことで血圧を上げ下げしています。

 

有効成分フロセミドは尿細管に働きかけて、本来再吸収されるナトリウムと水分を再利用しないようにする作用があります。

これにより強制的に水分とナトリウムは尿として処理されます。

 

効果

結果、水分が減ることでむくみがなくなり、体内のナトリウムの量を減少させることで、血管の血液量を減らして、血圧を下げることにより心臓への負担を軽減できます。

 

ループ利尿剤

フロセミドはループ利尿剤です。
尿細管の「ヘンレループ」という器官に作用して利尿を促す医薬品です。
そのためループ利尿剤と呼ばれます。

 

肺水腫の治療に

利尿剤は尿を作らせることを促すため、体内の余分な水分を減らすことができ、それによってむくみ、いわゆる浮腫の改善が期待できます。

フロセミドは特に肺血管を拡張させる作用に優れているため、肺水腫の治療に適しています。

 

ラシックスの副作用

有効成分であるフロセミドは強力な利尿作用がありますが、そのぶん副作用があります。

利尿作用の効果がですぎて脱水症状になったり、体内の電解質のバランスが乱れる可能性があります。

 

ナトリウムは過度に体内から失われると・・・

電解質バランスが崩れることによって悪影響が起こります。

  • 元気がなくなる
  • 傾眠(意識ウトウト状態、触れれば起きるくらい。)
  • 疲れやすい
  • おしっこの量が減る

用法用量はきちんと守って使用しましょう。

 

 

適用

心臓病の治療や肺水腫に対して使われます。

  • 高血圧症
  • うっ血性心不全
  • 腎性浮腫
  • 肝性浮腫
  • 尿路結石排出促進

 

使用方法

有効成分フロセミドは利尿剤としては強力な部類に入ります。

投薬後、20~30分程度と効き目が早く、強い尿意が起こります。

尿意は短い間隔で何度も起こるので、お出かけ前などに使用しないようにしましょう。

 

犬の用法用量

下記の用量を基準として、経口投与してください。

通常量

1日の量:体重1Kgあたり/2~6mg
この量を1日 2~3回に分けて投与します。

心不全治療の場合

初回投与量 1日の量:体重1kgあたり2mg
この量を1日2回に分けて投与します。

 

猫の用法用量

下記の用量を基準として、経口投与してください。

通常量

初回投与量 1日の量:体重1kgあたり1mg
この量を1日1~3回に分けて投与してください。

その後、1日の量:体重1kgあたり1~4mgに増やします。

 

使用上の注意

光に注意
フロセミドは化学的に安定した物質なので温度・湿度には比較的安定していますが、光によって徐々に着色する性質があります。
光が当たらないところに保管してください。

 

最初は少しだけ
利尿作用が強いので、脱水や電解しバランスなどの副作用を考慮して、最初は少量の投与から始めて徐々に量を増やすようにしましょう。

 

妊娠中の動物に使ってはいけません。

 

アミノグリコシド系抗生物質との併用によって腎毒性が引き起こされる可能性がある。
(ストレプトマイシン、カナマイシン、スペクチノマイシン、アルベカシン)

 

 

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