マダニ症

マダニ症はマダニによって引き起こされる症状や感染症のことです。
ダニ媒介感染症というべきでしょう。

マダニが吸血する際に持っている菌やウイルスがマダニの唾液と共に入ることで感染症などが引き起こされてしまいます。

マダニは比較的大きく2~3mm程度あるので肉眼で確認することができます。

温かい気温を好み、寒冷な地方を除き各地に存在しています。
4月上旬~11月の間に発生することが多いですが、1年を通して活動しています。

 

 

症状

マダニが血を吸うことによる被害と、その行動によって細菌やウイルスなどの二次被害が起こります。

貧血

マダニは皮膚に張りついて吸血し、皮膚は大きく赤く腫れてかゆみを感じます。
マダニは一匹あたりに1mlも血を吸うので、大量のマダニに吸血されてしまうと貧血になってしまうこともあるので注意が必要です。

200匹いれば200mlです。これは牛乳瓶一本分にもなります。
小型犬なら相当な血液量です。

 

ダニ麻痺症

マダニは種類によって唾液中に神経毒を産生するものがいます。
神経障害(弛緩性麻痺)を引き起こします。
初期段階では毒はなく数日間吸血した場合のみ発生する。

呼吸が障害された場合は酸素療法や呼吸補助が必要となることがありますが、マダニを除去すれば急速に回復します。
北米やオーストラリアでよく見られるようです。

 

マダニの病原菌による感染症

吸血されることよりもむしろ、マダニに咬まれることによっておこる感染症のほうが恐ろしいでしょう。
吸血するときに一緒に流し込まれる唾液には、さまざまな病原菌やウィルスが含まれています。

 

犬がこれらの感染症にかかった場合は、発熱・食欲不振・リンパ節の腫脹だけでなく、ダニの毒性物質で神経障害が症状として起きることもあります。

 

特に危険なのが「バベシア症」

バベシアという原虫によって引き起こされる病気で、マダニを媒介に感染して、死に至ることもある感染症です。

40℃を超える発熱や重い貧血の症状、元気・食欲の低下、血尿といった症状が現れます。貧血がさらにひどくなると、肝臓や腎臓の機能障害を起こします。

 

 

原因

ほとんどの場合、森林、草むら、やぶなどにペットが入った時に体にくっついてしまいます。

マダニは哺乳類から発せられる二酸化炭素の匂いや体温、体臭などを感知する器官があり、近づいてきたことを察知して物理的振動などに反応して、草の上などから生物の上に飛び降ります。

ノミのようにジャンプするわけではなく、触れた瞬間にうまくくっつくわけです。

そのあとすぐに刺すのではなく、体の柔らかい部位をさがして吸血行為を行います。

吸血行為は約1週間続き、体がパンパンになるまで吸ったあと離れます。

 

マダニの血を吸って離脱するまで!

1.皮膚の柔らかい部分を顎で切り裂く

2.ギザギザのとがった口を突っ込む

3.セメントのように固まる唾液を分泌して固定する。

4.さまざまな分泌液をだして血液の凝固を防ぎます。

5.様々な物質を唾液に混ぜて充血、浮腫、血管拡張などを起こし容易に吸血しやすくしている。

6.血液を3倍濃縮にして貯めることができる。水分や塩類イオンは唾液としてもどす。

7.パンパンになるまで血を吸ったらセメントを溶かす物質を出して離脱する。

8.地上に落っこちて卵を産みます。

 

 

 

治療

吸血中のマダニは、セメントのような物質でしっかり咬み付いているため、引っ張ってもなかなか取れません。
無理に取ろうとすると、口器だけが皮膚内に残り、化膿などの原因となります。

そのため、マダニを取り除くときは口器を皮膚内に残さないように専用のピンセットで慎重に除去したり、動物病院で薬剤を使用して取り除きます。

 

ダニが付着してからも48時間以内に駆除出来れば多くの感染症は感染しないそうです。
が!しかし、病院が休みだったり、仕事があったり様々な条件で自分で除去するしかないこともあるでしょう。

 

口器も全て含めてマダニを皮膚から引き抜く最良の方法

ハサミではなく、先がとがっていない鉗子(かんし)です。
一番いいのはコレ!

中型の鉗子など普通持っていないと思ういますので、それっぽいピンセットや毛抜きなどで代用探しましょう。
マダニ口器部分は皮膚に残りやすいので、注意深く除去しなければいけません。

 

使い方

1.鉗子を皮膚に平行に構え、マダニの口器のできるだけ皮膚に近い部位をしっかりとつかむ。

2.患者の皮膚やマダニの虫体を穿刺しないよう注意!マダニをつぶさないように!

3.鉗子をゆっくりと着実に引き、ひねらずまっすぐ皮膚から引き抜く。

4.マダニの除去後は消毒薬を使いましょう。

 

 

注意

ネット上などで見かけるダニの取り方です。
これらのやり方はマダニ除去法としてはおススメできません。

  • マダニをマッチで燃やす(患者の皮膚に損傷を与える可能性がある)
  • ワセリンでおおう(効果はない)

 

予防

ブラッシング

もっとも基本的な予防法です。
散歩から帰ってきたらブラッシングをする習慣を付けましょう。
くっついているダニも落とせますし、皮膚病など異常がないかを早期に発見することができます。

 

虫よけスプレー

主に飼い主にです。
足回りなどにダニがつかないようにスプレーしておきましょう。
草むらなど必ずいますし、犬でも人間でも咬まれます。

 

スポット薬

ダニが付着してからも48時間以内に駆除出来れば多くの感染症は感染しません。

 

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マダニの寄生、健康被害から愛犬を守るためには、マダニの咬着を防いでくれるマダニ駆除薬の定期的な投与(定期駆虫)が必要です。

発見してからマダニの駆除をおこなった場合でも、寄生を発見した段階ですでに犬の体内に病原体が入り込んでいる可能性があります。

 

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