古来から飼われている日本犬の代表的な犬種のひとつ
その日本犬の中でも最も小柄な犬種です。
実は最もオオカミに近いDNAを持つ犬種でもあり、昔は狩猟犬として日本人と共に生きてきました。
国内で最も多く飼われている日本犬です。
最近は国内のみならず海外でも人気が高まっている柴犬。
アメリカやロシア、北米などでもアキタを超す勢いで人気が高まっている。
人気の理由は、アキタと比べて小型なので飼いやすく、犬としての自然なプロポーションに美しさを感じること。
凛とした横顔も魅力のひとつです。
また、無駄吠えせず賢いため、家庭犬や番犬として向いているためです。
柴犬の歴史
- 縄文時代に南方から入ってきた犬
- 弥生時代に大陸から入ってきた犬
これらが混じり合って現在の日本犬の基礎が出来上がったといわれています。
日本犬は狩猟犬や番犬として、各地方に広がってタイプ別に発達していきました。
柴犬は日本海に面した山岳地方の犬です。
「小さなもの(犬)」という意味から「しばいぬ、しばけん」など呼ばれています。
1936年に天然記念物に指定されました。
柴犬の特徴
骨格がしっかりとしていて均整がとれた丈夫な犬種です。
活動的で運動が好きな犬種で、とても俊敏で持久力にも優れています。
小型犬として分類されますが、体力的には中型犬並みなのでしっかりと運動させることが必要です。
散歩の際にも日々変化のあるポイントを用意してあげましょう。
一部の犬種に見られるような、過剰な交配による先天性の異常はほとんどありません。
毛色は4色
- 赤毛
- 黒毛
- 白毛
- 胡麻色
8割の柴犬は赤毛ですが1割程度、黒と白が見られます。
胡麻色は赤、白、黒が混じった珍しい配色です。
とてもかしこい
柴犬はとても学習能力が高く、利口で従順です。
飼い主のいうことを理解し、我慢強く待つこともでき体力もあるので猟犬としては十分な要素をもっています。
家庭犬としても向いています。
警戒心が強い
飼い主にはとても忠実で良い犬ですが、警戒心が強く、縄張り意識も強いため飼い主の家族以外の人間にはなつきにくい性質があります。
そのため子供の頃に、家族以外の人間や他の犬との触れ合いをすることで、社会性を身に付けることができて、落ち着きある他人に対しても無駄吠えをしない優れた番犬になることができます。
バランスの取れた精神
精神面も落ち着いており飼いやすい犬種です。
頑固な性格なのでルールを教える際も根気強く、あきらめずに行いましょう。
知性は高いのでちゃんと理解することができます。
規則はしっかりと守らせましょう。
「今回だけ」というように決めたルールをやぶってしまうと、賢さゆえにそれを覚えてしまいそのルールは破っても大丈夫と理解し学習してしまいます。
また、感情的になり、叱りながら訓練すると信頼を失うことになります。
洋犬のように感情を体で大きく表すタイプではありませんが、よく見れいれば感情に気づくことができます。
お手入れ
お散歩に行くと喜んで走り回り、草むらに突っ込んだりすることもあるでしょう。
草むらなどに入るとさまざまな寄生虫が潜んでいます。
基本的にはとても丈夫な犬種ですが、日々のお手入れや清潔な環境は必要です。
ブラシをかけよう
散歩から帰ったらブラシで汚れや付着物、抜け毛を取ってあげましょう。
特にノミやダニなどは、帰ってすぐの状態ならブラッシングで取り除くことが可能です。
ブラッシングは血行が良くなるので毛づやが良くなる効果があります。
しっぽまでしっかり見てあげましょう。
春や秋の毛が生え変わる時期は特に抜け毛が増えます。
皮膚病予防のためにもしっかりと行いましょう。
ブラッシングのあとは、ぬるま湯で濡らしたタオルを硬く絞って、全身を拭いてあげるとよりキレイになり、ニオイも抑えられます。
足の裏も注意
足の裏は見逃しがちですが大切です。
大地を直接歩くため、肉球や爪の間にはゴミや寄生虫が入ってしまう場合があります。
確認することで未然に病気を防ぐことができます。
定期的に確認しよう
人間もそうですが、歯の汚れには注意が必要です。
歯肉炎やむし歯などは全身への健康被害が現れます。
歯ブラシやガーゼなどを使って歯垢を定期的に除去するようにしましょう。
かかりやすい病気
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー
- 反射性吐出(頻繁におう吐する、吐き癖が付く、原因不明)
- 膝蓋骨の脱臼
- ブトウ膜皮膚炎症候群
目ヤニがでやすいので、気がついたら拭いてあげましょう。
柴犬はアレルギーによる皮膚病が起こりやすい傾向にあります。
またガマン強いほうですが、仔犬は寒さに強くありません。
冬季は注意が必要です。
寿命は約15年です。