フィラリア薬

ミルプラゾン

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ミルプラゾンは、フィラリア症予防と消化管内寄生虫駆除薬の両方の効果を持ったお薬です。
有効成分ミルベマイシンオキシムプラジクアンテルを含有しています。

1カ月に1回、1粒飲ませるだけの簡単投与です。
フィライア、線虫、条虫や鞭虫などに効果があるのでエキノコックスにも有効です。

 

 

ミルプラゾンの効果

  1. ミルベマイシンオキシム
  2. プラジクアンテル

これら2つの有効成分により、下記の寄生虫の駆除ができます。

  • 犬糸状虫の寄生予防
  • 犬回虫
  • 犬鉤虫
  • 犬鞭虫
  • 瓜実条虫
  • 多包条虫
  • 条虫(エキノコックス属)

 

 

ミルプラゾンの特徴

有効成分ミルベマイシン・オキシムは、寄生虫の神経細胞や筋細胞に対して神経伝達作用に障害を起こすことで、弛緩麻痺を生じさせます。
これによって殺虫効果があるマクロライド系の駆虫成分です。

 

有効成分プラジクアンテルは、ドイツの製薬メーカー「バイエル」によって開発された駆虫薬です。
その歴史は長く1970年代中頃に登場しました。

医薬品の入手が困難な開発途上国でも使われており、きちんと用法用量を守れば副作用の少ないお薬です。

 

フィラリアに対して有効

フィラリアは蚊の体内に潜んで、犬に吸血した際に侵入してくる寄生虫です。
そのため非常に小さく、肉眼で確認できません。

ミルベマイシンは、フィラリア幼虫の神経伝達物質の受容体を邪魔することで、異常を起こさせて駆虫します。

 

 

消化管の寄生虫に有効

消化管に寄生する寄生虫はたくさんの種類があります。
寄生されるとさまざまな症状があらわれます。

子犬の場合

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 血便
  • 貧血
  • 栄養不良

このような症状を引き起こします。

このような犬にとって迷惑な消化管寄生虫である回虫、鉤虫、鞭虫などを駆除するのに効果的です。

 

回虫

腸管内でひっそりと栄養分をいただいて成長するタイプです。
そのためさほど犬に症状は現れません。

しかし、その数が増えた場合には話が変わってきます。
栄養分を回虫に持っていかれるため様々な症状が現れます。

大量のタマゴがフンと一緒に排出されます。

 

 

鉤虫

大きさはわずか1~2㎝程度ですが、小腸に噛みついて吸血するタイプです。
小さいので成犬の場合、症状はさほど見られません。

しかし、1歳未満の子犬の場合、食欲不振、下痢、血便などが起こるうえに、場合によっては貧血で死亡することもある。

感染率が高く重症化しやすい注意すべき寄生虫です。

 

 

鞭虫

この寄生虫も吸血するタイプで、鞭のような形状から名前がついた。
先端部分を盲腸や結腸に差し込んで血を吸って成長する。

その影響から血便や下痢が起こり、食欲不振が見られる。

何種類かの寄生虫と同時に寄生されると重症化しやすい。

 

 

条虫

条虫の幼虫はノミの成虫に潜んでいいます。
そのノミをペットが誤って飲み込んでしまったときに、動物の胃腸に付着して寄生する寄生虫です。
サナダムシと呼ばれています。

寄生されてもほとんど無症状ですが、虫卵がおしりから出る際にかゆみがあり、さかんに肛門付近を気にするようになります。

大量に寄生されると激しい下痢や体重減少が見られる場合もあります。

 

安全性が高い

抗フィラリア薬のイベルメクチンと作用機序は同じです。
イベルメクチンはコリーやシェットランドシープドッグなどのコリー種に対して遺伝的な毒性を示す性質がありますが、ミルベマイシンはすべての犬種に安全に使用できます。

 

 

卵や幼虫にも

条虫などのタマゴは非常に強く、犬の体内から外に排出されても過酷な環境に耐えることができます。
また長期間待機できるので、寄生する日を1年以上も待つことができます。

有効成分のプラジカンテルは、成虫だけでなく同時に卵や幼虫にも影響を与えるので増殖を防ぐこともできます。

 

 

 

副作用

副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けてください。

副作用が起こることもあります。

  • 元気がなくなる
  • おう吐
  • ふらつき
  • 食欲減退
  • 下痢
  • よだれ
  • けいれん

フィラリア幼虫に既に感染している犬に投与した場合

元気消失、食欲不振、嘔吐、呼吸速迫、大静脈症候群

これらの症状が現れることがあります。

 

投与基準

給餌と同時、または食後に経口投与してください。

また、お薬はよく噛ませるようにして与えてください。
普段から噛まずに飲み込む傾向のある犬には、お薬を細かく割って全量を与えてください。


フィラリア予防を目的とする場合
蚊が媒体として感染するので、蚊の発生時期である5~11月ぐらいまでの期間
毎月1回、1カ月間隔で投与してください。

 

 

注意事項

これらの犬猫に対する安全性は確立されていません。

  • 重度に衰弱した状態
  • 重度の腎・肝障害

 

フィラリア感染への注意
すでにフィラリアの成虫やミクロフィラリアが体内に寄生している場合には、投薬を行うことで体内の寄生虫が一度に死んで血管や心臓などに詰まる可能性があります。
血液検査などで感染確認を行ってから投薬しましょう。

 

 

 

小型犬&子犬用

有効成分
ミルベマイシンオキシム 2.5mg
プラジクアンテル 25mg
内容量
1箱 2錠
投与量
0.5~1.0kg 1/2個
1.0~5.0kg 1個
5.0~10.0kg 2個
投与しないでください
2週齢未満の犬

体重0.5kg未満の犬

 

 

5kg以上の犬用

有効成分
ミルベマイシンオキシム 12.5mg
プラジクアンテル 125mg
内容量
1箱 2錠
投与量
  5.0~25.0kg 1個
25.0~50.0kg 2個
50.0~75.0kg 3個
投与しないでください
2週齢未満の犬
体重5.0kg未満の犬

 

小型の猫&子猫用

有効成分
ミルベマイシンオキシム 4mg
プラジクアンテル 10mg
内容量
1箱 2錠
投与量
0.5~1.0kg 1/2個
1.0~2.0kg 1個
投与しないでください
6週齢未満の猫
体重0.5kg未満の猫

 

2kg以上の猫用

有効成分
内容量
1箱 2錠
投与量
2.0~4.0kg 1/2個
4.0~8.0kg 1個
8.0~12.0kg 1と1/2個
投与しないでください
6週齢未満の猫
体重2.0kg未満の猫

 

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