慢性胃炎は急性胃炎と違いあまり症状が見られないのが特徴です。
しかし胃の粘膜に慢性的に異常がみられる状態です。
さまざまな原因によっておこり、症状もいろいろです。
慢性胃炎は急性胃炎よりも少ないですが、急性のものから移行することもあ
ります。
症状
食欲不振や元気がなかったり、必ずしも毎日ではありませんが、数週間にわたってときどきおう吐します。
元気なときと比べて気づきにくいので見逃されがちです。
ときには食欲がなくなって体重がへったり、 水を大量に飲むことがあります。
また、貧血や腹部の痛みが認められる場合もあります。
特に水をたくさん飲む、月賦が続くような場合は慢性胃炎の可能性があるので獣医師に見てもらうと良いでしょう。
原因
多くの場合原因は不明ですが、胃の粘膜に炎症が起こっている状態が慢性的に続いています。
急性胃炎が治らずに、慢性に発展してしまうこともあります。
一般的には、胃の運動がにぶくなって胃のうっ滞(胃の内容物などが滞る状態)が起こったり、幽門のはたらきが悪くなるなどして胃の出口がふさがれることが原因で慢性胃炎となります。
また、慢性の尿毒症がこの病気の原因となることもあります。
そのほか、胃壁の層全部に好酸球などの炎症細胞や肉芽腫などの炎症組織が広がったり、胃の粘膜が厚くなったり、胃潰瘍がおこったりして慢性胃炎になることがあります。
まれに胃に腫瘍ができたことが原因になることもあります。
ハッキリとした原因が突き止められない場合には、消化不良やストレスなども考えられます。
老犬に対して長い期間、消化の悪いおやつを与えていると慢性胃炎の原因となります。
治療の方法
おう吐が繰り返されると脱水症状を起こす場合があるので、失われた体液を補うために輸液が行われることもあります。
それぞれの原因に合わせて治療し、腫瘍などの場合には手術してとりのぞきます。
そのため原因を知るために内視鏡で胃の内部を見ます。
試験的に開腹して胃のバイオプシー(生検)をおこなうこともあります。
慢性胃炎はまず、原因をつきとめることが大切です
これに対して急性の病気は原因を調べる前に治療を進めます。
基礎疾患がある場合
別の病気の影響として慢性胃炎が症状に現れる場合もあります。
その場合は先にその疾患の治療を行います。
ストレス性
ストレスが原因で胃炎を起こしている場合は、生活環境や飼育環境を見直す必要があります。
安静に暮らせるように改善してあげましょう。
食事療法
通常慢性の胃炎にはいろいろな食餌療法を併用します。
慢性胃炎の原因がハッキリしない場合もあります。
症状の軽減を目的とした食事療法も効果的
慢性胃炎は食物繊維が豊富な給餌によって発症リスクを抑えることが可能です。
たとえば高繊維食、低脂肪食、抗アレルギー食などがよいでしょう。
炭水化物(たとえばジャガイモ、ごはん)を中心として、少量を数回に分けて与えることもあります。
食事療法と併用して、胃酸の分泌を抑えるステロイド薬、H2受容体阻害薬(H2ブロッカー)などを使用して、胃酸の分泌をおさえることもあります。
H2ブロッカー
わかりやすく言うといわゆる胃酸抑制剤というものです。
胃酸は非常に強い酸であるが、さまざまな原因によって過剰に分泌される場合があります。
その場合、自らの胃粘膜や食道の粘膜などを傷つけることがあります。
H2ブロッカーは胃酸の分泌を促進させる信号である「神経伝達物質ヒスタミン」の伝わりを阻止して胃酸を抑える作用があります。
胃酸を抑えている間に粘膜の修復をおこなわせたいのである。
人間でよく聞くお薬では「ガスター」がお馴染ではないでしょうか。
犬にも猫にも使えます。
ファモジン
ファモジンの有効成分はガスター錠と同じファモチジンです。
犬猫の胃潰瘍や十二指腸潰瘍に効果的です。
胃酸やペプシンの分泌つを抑え、潰瘍や胃炎、出血などを改善します。
内容量:30錠
ファモチジン
有効成分 | ファモチジン |
内容量 | 100錠 |
ファモチジン
20mg |
ファモチジン
10mg |
2,873円 | 2,507円 |
ファシッド
ファシッドは圧倒的に1錠あたりの価格が安いです。
内容量も300錠近いのに安い。
有効成分が40mgになってもコストが少ししか上がらない。
ピルカッターを使えばさらにお得ですね。
有効成分 | ファモチジン |
内容量 | 294錠 |
ファモチジン
20mg |
ファモチジン
40mg |
2,306円 | 2,953円 |