トピゲン耳・皮膚用ローションは3つの有効成分によって細菌や真菌の活動を抑制し、かゆみや炎症を沈めることができる耳・皮膚用ローションです。
抗生物質と抗真菌成分、および副腎皮質ホルモンを含有しており、犬にも猫にも使用できる動物用の液剤です。
トピゲンの特徴
トピゲンは配合された成分のひとつ、副腎皮質ホルモン(ステロイド)によって急性・慢性湿疹、真菌性の皮膚炎・外耳炎等によって引き起こされる痒み、赤み、腫れを素早く鎮めます。
炎症を抑えることでかきむしりによる患部の悪化を防ぎ、治癒を助けます。
また、抗真菌成分と殺菌成分によって原因となる菌を殺菌することで症状を改善させます。
幅広い菌に有効なため、数種類の菌が同時に原因となっていていも効果が期待できます。
原因が細菌性・真菌性の場合でも
動物の体には常在菌がいて、外からやってくるさまざまな菌に対して防衛しています。
しかし、ペットの体調が崩れ抵抗力が落ちた場合や不衛生な状態が続いた時、動物の皮膚に存在している常在菌が異常繁殖して症状を表すことがあります。
このように菌のバランスを崩してしまうと皮膚の上で炎症が起こってしまいます。
この場合、マラセチア菌やカンジダ菌が原因の場合が多く、皮膚炎や外耳炎などを引き起こします。
このような場合でも、トピゲンは抗真菌薬と抗生物質が配合されているため、細菌または真菌どちらの場合でも殺菌することができ、副腎皮質ホルモンによってかゆみや赤みなどを素早く抑制します。
皮膚にも耳にも
犬の病気で最も多いのは耳・皮膚の病気です
皮膚にアトピーなどの持病を持つ動物は同時に外耳炎などのトラブルも抱えやすいものです・
トピゲンは皮膚にも使え、耳に垂らして使うこともできるお薬です。
赤みがひいて、耳垢の量も減少していきます。
効果
犬・猫に対して下記のような症状の治療
- 急性・慢性湿疹
- 細菌性・真菌性皮膚炎
- 外耳炎
有効成分
3つの有効成分が配合させれていることが特徴で、抗生物質、抗真菌成分、副腎皮質ホルモンによって細菌や真菌に対して効果があり、炎症を素早く抑えます。
ゲンタマイシン硫酸塩
アミノグリコシド系の抗生物質です。
細菌のタンパク質の合成を阻害することで高い殺菌力を示します。
幅広い細菌に効果を発揮し、緑膿菌等のグラム陰性菌に対し強い抗菌力があります。
細菌による感染症の場合、原因となる細菌を排除することで炎症やかゆみなどの症状が改善します。
ナイスタチン
ポリエンマクロイド系の抗生物質です。
真菌(カビ)に対して有効な物質で、真菌の細胞膜に穴をあけその機能を失わせることで殺菌します。
真菌が原因となっている症状に有効です。
また、カンジダにも効果がある。
カンジダは体の常在菌のため、抵抗力が落ちた時に症状が見られます。
フルオシノロンアセトニド
ステロイド(合成副腎皮質ホルモン)の1つです。
ステロイドの特徴は
- 即効性がある
- 強力に炎症を鎮める
- ほぼ確実に効果が見られる
これらの特徴によって炎症を鎮めることで、腫れや赤み、かゆみや痛みを和らげます。
そのため、自らかきむしることによる患部の悪化を防ぐことができます。
安全性
ゲンタマイシン硫酸塩(抗生物質)
ゲンタマイシンは外傷に用いる場合、副作用の心配はほとんどありません。
ただし、鼓膜に損傷がある犬への使用は控えてください。
ナイスタチン(抗真菌成分)
真菌(カビ)を破壊し増殖を抑える効果があります。
ナイスタチンは体内へ吸収されないので、副作用の心配はありません。
フルオシノロンアセトニド(副腎皮質ホルモン)
化膿や腫れ、かゆみや赤みを抑える効果があります。
ステロイドですが、外用薬のため体内への吸収量はきわめて低く、一般的な使用量と使用期間の場合は妊娠中や授乳中の母犬に使用しても影響はありません。
稀に喉の渇き、多尿、おう吐、体重増加等の全身症状を示す事があります。
使用方法
皮膚にお使いいただく場合
1日2回~数回、適量を塗布する。
または獣医師の指示に従って、患部へ適量を塗布してください。
患部にカサブタが付着している出来る限り取ってから使用しましょう。
耳にお使いいただく場合
耳あかを軽く拭き取ってから使用します。
汚れがひどい場合は洗浄液でキレイにしてから使用しましょう。
1日2回、約5滴を耳に垂らします。
耳道を軽くマッサージしましょう。
コットンなどに含ませて優しくふいてあげることもできます。
赤みがひいて、耳垢の量も減少していきます。
使用する際のポイント
用法用量を守る
本剤はよく振ってから投与しましょう。
定められた用法・用量を厳守してください。
うまくごまかそう
本能的に薬を塗ったところを舐めようとします。
そのため、塗布後は気をそらすためにこれらの工夫を凝らすのも良いでしょう。
- 散歩に行く
- 食事前に使う
- 就寝前に使う
どうしても投薬を気にしてしまうペットには、エリザベスカラーを付けると良いでしょう。
上手に点耳しよう
耳に薬を入れられることを嫌がる場合があるでしょう。
そのような場合には、無理に押さえつけて投薬しないで、リラックスさせてから投薬を行いましょう。
完了後にはうまくできたことを褒め、おやつを与えることで投薬がどんどん楽になります。
注意事項
本剤はお薬です。
治療上必要な最小限の期間の投与に止めることとし、週余にわたる連続投与は行わないようにしてください。
鼓膜が損傷してるときは使わない
アミノグリコシドの副作用として耳毒性が報告されていますので、鼓膜の損傷している動物には投与しないでください。
使用するときは気をつける
本剤が使用者や動物の目、鼻、口等に入らないようにご注意ください。
保存方法
直射日光、高温多湿を避け25℃以下の場所で保管する。
獣医師と相談すること
クッシング症候群が疑われる動物には、獣医と相談し慎重に使用すること。
ステロイドが配合されています。
特に獣医からの指示が無い場合は長期使用は控えるようにしましょう。
トピゲン耳・皮膚用ローション(犬猫兼用)
有効成分
- ゲンタマイシン硫酸塩(抗生物質)
- ナイスタチン(抗真菌成分)
- フルオシノロンアセトニド(副腎皮質ホルモン)
内容量 | 20ml |
1本 | 1,800円 |
2本 | 3,430円 |