疥癬(かいせん)

猫かゆい

疥癬はヒゼンダニが寄生しておこる病気です。
皮膚に発疹(ぶつぶつ)ができて激しい痒みがおこります。
個体も犬に限らず猫、ウサギ、ハムスター、フェレットなどのペットにも見られます。

 

 

原因

イヌセンコウヒゼンダニという寄生虫が原因。
顕微鏡でのぞいてわかるくらいの大きさなのでかなり小さいです。
ダニは季節や犬の年齢・品種に関わりなく感染し、皮膚の最外層である角質層に穴を掘り、そこで産卵しながら約3週間生息します。

 

ダニが皮膚で生活しながら、皮膚の破壊、刺激性分泌物の放出、糞の排泄といった行為を行うことが原因で免疫細胞を呼び寄せます。
これによって炎症反応が起こります。
免疫細胞がこれらの異物を排除しようと化学物質を放出し、それにより周辺の神経が刺激されてかゆみを感じます。


疥癬は若い犬(2歳以下)に見られることが多く、クッシング症候群や免疫抑制剤を使用している犬では注意が必要です。

 

 

感染ルート

10b27ba14d278c44fc4346805bd9c687_sヒゼンダニに寄生している動物と接触することで感染するケースがほとんどです。
ヒゼンダニは動物にくっついていないと1日前後で死んでしまうからです。

非常に感染力が強く、感染してる犬や猫との接触、ブラシやバリカンの共用などで容易に感染してしまいます。
ペットホテル、ペット同伴可能なホテル、場合によっては動物病院などですら可能性があります。

多頭飼の場合、一匹から全体に広がってしまうことが十分考えられます。

 

 

人間も注意が必要です

8c212d9d15d13b87f991555994c962cc_s疥癬に感染した犬をだっこすると、人間にも移りはげしい痒みを引き起こすので注意が必要です。
症状は腕や胸、腰のベルトあたりなど、皮膚の柔らかい部分に赤い発疹ができて非常に痒いです。
家族全体に感染する恐れもあるので気を付けましょう。

人間の皮膚では3週間以上は生息できないので症状は一時的です。
感染した際には皮膚科に行きましょう。

また、猫に寄生しているヒゼンダニも犬や人間に感染して、同じような皮膚症状を起こします。

 

症状

初期は目の周りや耳、ひじやかかとなどの毛が薄いやわらかい部分に発疹ができます。
次第に範囲が広がっていき、それにともなってかゆみも増していきます。
多くの場合、お腹周り、肘、踵に見られ70%以上で顔と耳介に症状が見られます。

激しいかゆみをともなう発疹のため、患部をかいて皮膚が傷つき、ふけやかさぶた、脱毛が見られるようになります。

病気が進行してできたフケでできた厚いかさぶたの下で、さらにヒゼンダニが繁殖します。
感染してから数日経つとかゆみを感じるようになり、その後ヒゼンダニの増加に伴ってかゆみが増していきます。

また、日に当たるなどしてペットの体温が高くなると、ヒゼンダニが活発になりかゆみがさらに増します。
このような状態を放置すると全身に広がり、重症化してしまいます。
強いかゆみから体重の減少や元気がなくなるなどの症状も見られます。
(感染から21日~30日くらい)

 

二次感染に注意

かきすぎて傷口ができ二次感染が起きて、細菌感染することもあります。
疥癬がアカラス症などと違うところはヒゼンダニは常在していない生物です。

完全に駆除する必要があります。

 

併発の可能性がある感染症

膿皮症

膿皮症は細菌感染による皮膚病です。 犬では最も多く見られる皮膚疾患の一つで、猫ではあまり見られません。 皮膚の常在菌である「ブドウ球菌」が異常繁殖して病状化したものを総称して膿皮症と呼びます。 膿皮症 ...

 

治療

皮膚炎を起こしている場所の毛を刈ります。
これによって病気の範囲や程度を知り、治療効果をあげます。

 

 

薬用シャンプーを使う

週に1回程度の間隔で、過酸化ベンゾイルの入った薬用シャンプーなどで症状がなくなるまで洗います。
このシャンプーはフケを浮かせて殺虫成分を毛穴に浸透させる効果があります。

 

こっちのほうが安くて多い

局所療法

殺虫効果のある薬液をスポンジなどに染み込ませて患部に塗布します。
効果が見られない場合は、薬液を混ぜたお湯に半身浴、全身良くさせて殺虫します。

 

投薬

動物病院でヒゼンダニを駆除するための殺虫剤を注射したり、それと平行して痒みを抑える薬や抗生物質などを内服して治療します

セラメクチン、ミルベマイシン、イベルメクチンなどです。

 

スポット薬

有効成分がセラメクチンのスポット薬です。
首筋に薬液を垂らすだけでノミやダニを駆除できるものです。

セラメクチンはヒゼンダニに有効とされています。

 

重要なポイント

完治するまで決して治療を中断しないことです。
角質層のトンネルに卵が残っていたらまた逆戻りです。
ダニを完全に駆除するまで続けることが大切です。

また、他にも猫や犬を一緒に飼っている場合には、これらの動物も検査を行う必要があります。

 

 

予防

うちをこまめに掃除したり、部屋中を消毒するなどすることで繁殖を抑えることができます。

疥癬は、主に免疫力が低下した犬に発症するので、栄養面も大きく関係しています。
質の悪いドックフードを食べていると免疫力が低下し発症するとも言われています。

またサプリメントも有効です。
ビタミンE 、ビタミンC、魚油などはかゆみを和らげ、皮膚の状態を良くしてくれます。

衛生面に気を付けましょう。
野良猫や野生動物との接触の可能性にも気を配りましょう。

 

フロントラインのフィプロニルなどが有効です。

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