猫の寄生虫を駆除するお薬です。
猫回虫、猫鉤虫、瓜実条虫、猫条虫に有効です。
生後4週間以上および体重500g以上の愛猫へ、1ヶ月から3ヶ月毎に1回投与することで寄生虫を駆除できます。
また産卵前の未成熟な寄生虫をも駆除する幅広い効果があります。
メーカー | バイエル |
使用対象 | 生後4週間以上 および体重500g以上の愛猫 |
有効成分 | プラジクアンテル 20mg |
パモ酸ピランテル 230mg |
プラジカンテル
プラジカンテルはドイツの製薬メーカーバイエルの寄生虫学グループにより、1970年代中頃に開発されました。
世界保健機関はプラジカンテルを、医薬品の入手が困難な開発途上国で最小限必要な医薬品としてWHO必須医薬品モデル・リストの1つに採用しています。
プラジクアンテルは、寄生虫の外被(被 膜)を破壊し、内容物の体外への放出、無機イオンの能動的な移動を阻害しカルシウムイオンやナトリウムイオンの過度の蓄積による痙攣や収縮の発生等、さまざまな2次的な生化学的反応により寄生虫を死滅させます。
条虫・吸虫にも効く
子犬において下痢や嘔吐、血便、貧血、栄養不良といった症状を引き起こす回虫、鉤虫、鞭虫においても駆除作用を持っているのが特長です。
条虫・吸虫は神経系の発達が悪く、抑制性神経伝達物質(GABA)は存在しないため、イベルメクチンなどは効果がありません。
しかし、プラジカンテルは、イヌやネコなどの動物の胃腸に寄生する条虫類(サナダムシなど)に効果のある成分です。
条虫類の腸管に付着する能力を阻害することによって、条虫を体外に排出させる作用があります。
W効果
服用後、胃腸に寄生している条虫に作用してから、一旦腸管に吸収されます。
吸収されたプラジクアンテルの一部は肝臓でその構造を変化(代謝)させられ、その後腸管から再分泌されます。
再分泌されるプラジクアンテルの代謝物にも寄生虫の殺虫作用があるため、この吸収前と吸収後のダブル駆虫効果によって条虫が効果的に駆除されることになります。
副作用
よだれ、嘔吐、食欲減退、下痢、不活発
パモ酸ピランテル
寄生虫の神経筋接合部へ作用してマヒや拘縮(こうしゅく)を引き起こす成分で、イヌやネコなどの動物の胃腸に寄生している鉤虫類や回虫類の駆除に使用されています。
欠点としては、腸管から生体内に吸収されにくいため、薬成分が血液に溶解しにくく、血液中に存在する寄生虫の幼虫に対する効果が弱いです。
フィラリアのような血液に入り込むタイプですね。
そのため完全な駆除には反復服用と再感染を防ぐ措置が必要とされています。
※こうしゅく
筋肉がゆるまなくなること。グッと力を入れたままになってしまう感じです。
使用方法
ノミの駆除と同時に1ヶ月毎~3ヶ月毎に使用。
通常1回、体重にあった容量を経口投与する。
体重 | 用量 |
0.5~2㎏ | 0.5錠 |
2.1~4.0Kg | 1錠 |
4.1~6.0kg | 1.5錠 |
6.1~8.0kg | 2錠 |
薬を半分に割るピルカッターがあると便利です。
ドロンタール キャット
ドロンタール 猫用です。
1シート 8錠から買える。
猫回虫、猫鉤虫、瓜実条虫、猫条虫の駆除に
内容量 | 価格 | 1錠/円 |
8錠 | 2,359円 | 295円 |
24錠 | 4,608円 | 192円 |
60錠 | 6,716円 | 111円 |
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上記記載の価格はUSドルを日本円に換算したものです。
海外で販売されている動物用医薬品を個人輸入の代行を利用することになるので
購入のタイミング時の為替価格の変動で販売価格が変動することがあります。