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冬の犬と猫のノミ・ダニ駆除薬の選び方

ノミやダニが多く発生するのは高温多湿の夏ですが、今の時代は冬だって暖房が効いているため、年中いると思っていいでしょう。

また、冬季も休まず活動する種類もいるので年中対策をするべきと考えられます。

ノミやダニのお薬はたくさん出ているのではっきり言って悩みます。
わかりやすく整理してみましょう。

 

ノミやダニのお薬はスポット薬と内服薬の2種類があります。

 

スポット薬


犬や猫の首筋(肩甲骨の間)にたらすだけのノミ・マダニ駆除の定番アイテム!

簡単投与で効果が長持ちが魅力です

 

長所

スポット薬は垂らした瞬間から効果は始まります。

投与すると皮膚にある皮脂腺いう皮脂を分泌する袋に薬剤が蓄えられ、そこから徐々に皮脂と共に皮膚や被毛上に放出されます。

これにより24時間以内に全身にいきわたるというものです。

ほとんどのスポット薬は、投与後24時間以内に寄生するノミをほぼ100%駆除します。

被毛上だけにとどまるタイプもあります。

 

再寄生したマダニを約48時間以内にほとんど駆除し、マダニ媒介性疾患の危険性を低減します。

効果が約1ヵ月持続。

価格が安く、効果も高いのが魅力的。

 

短所

ピペット薬は体に直接つけるので、それゆえの短所もあります。

 

シャンプーと水浴

使用する前後2日間はシャンプーや水遊びはできません。

薬剤は皮脂に溶けやすい性質があるので、皮脂がないと困るのです。

溶け込むための皮脂が必要であること、皮脂腺へとなじむ前にシャンプー落ちてしまうのでしないでね

それ以降はシャンプーしても効き目には影響ないというものです。

 

嫌がるペットもいるので投与できない場合もある。

薬剤にはアルコールが入っているので垂らされたときに、ヒヤッと感が嫌なんじゃないでしょうか。

うちの柴犬もこのタイプで、初回に記憶したせいで2回目からは、抵抗がはげしくはっきり言って投与不可です。

 

垂らした瞬間のリスク

これもやらかした経験からですが、スポット薬は中身が液体なので、首筋にたらしたときに当然ですがペットは「濡れた」と感じます。

そのため水気を飛ばす行動、ブルブルしちゃうわけです。

皮膚まで染み込む前にこれをされると薬剤が飛んでいきます。

これはどの犬でもあり得るのでご注意ください。

 

お肌が荒れる

どの薬品でも言えることだと思いますが、皮膚に直接薬剤を乗せるので、成分と肌が合わない場合があります。

全ての犬に言えるわけではありませんが、肌荒れが起こったりします。

 

 

 

ブラベクトスポットオン

 

内服薬

スポット薬とは違い内服薬は全身くまなく効果がある。

1錠でフィラリアや線虫などの寄生虫も一緒に駆除してくれる。

こういったオールインワンタイプが主流

 

長所

いつでもシャンプー問題なし!

週1回以上シャンプーをしている犬への投与でも、影響なく薬剤の効果が持続します。
そのため、投与後すぐにシャンプーをしても問題ありません。

 

すぐに抱っこしても、舐められても安心

経口薬なので、投与直後でも安心して抱っこしたり、触れ合うことができます。

また、犬同士が舐めあうようなことがあっても安心です。
多頭飼いには特にいいですよね。

 

お肌が弱くても平気

スポット薬のように皮膚にたらして、外用薬により皮膚が赤くなるような皮膚の弱い犬や、外用薬の苦手な犬に対しても、服用することでノミやマダニを駆除できます。

 

効き目が早いうえに、長く効く

多くの内服薬は投与して、血液から表面の毛細血管に到達後、効果を発揮します。

投与してから約30分後くらいから効果が現れ、6時間以内にノミを駆除します。

この即効性の効果により、ノミが卵を産む前に駆除することができます。マダニは24時間以内に100%駆除ができるので、マダニが寄生して感染が拡大する前に駆除する効果が得られます。

また、1ヶ月間の駆除効果があるので、毎月1回投与するだけで継続してノミやマダニから愛犬を守ることができます。

 

短所

薬を口から入れる以上、何らかの影響は確実にあります。

 

食べない可能性

内服薬は食いつきを考えて、美味しいニオイがするチュワブル錠になっていることがほとんどです。

しかし、それでも食べてくれない子もいるため、ソーセージに入れたり、ちくわにいれたり工夫が必要な場合もあります。

食いつきについてはあげてみないとわからない。

ごはんと一緒にしたらだいたい行けますけどね!

 

副作用

内服薬なので副作用が若干心配です。

考えられて作られていますが、スポット薬のように外用薬と比べれば副作用はあります。

 

また、コリー種などはイベルメクチンという成分に副作用を起こしやすいと言われています。

ですがオールインワンタイプのお薬の配合量は問題ないレベルです。

飼い主さんが心配なら別の成分にしましょう。

 

コンフォティスプラス

 

ネクスガード

 

 

ブラベクト

 

メーカー MSDアニマルヘルス
商品名 ブラベクト
内容量 1箱 1錠

 

ノミ・マダニ駆虫薬です。
とにかく効き目の長さが特徴ですね。

 

 3ヶ月に1回投与するだけのノミ・マダニ駆除薬

 犬が食べやすいチュワブル錠でポーク味

 

有効成分 フルララネル

節足動物の神経細胞に作用して殺虫します。
節足動物とは、クモやノミ、ダニなどですね。

 

 

体重別に4種類

犬の体重1kgあたりフルララネル25mgを目安にしましょう。

オールインワンタイプの比較表

A ネクスガードスペクトラ 経口薬
B コンフォティスプラス 経口薬
C フロントラインプラス スポット薬
D ストロングホールド スポット薬

 

A B C D
フィラリア
マダニ
ノミ成虫
幼虫
さなぎ
たまご
シラミ
ハジラミ
回虫
鉤虫
鞭虫
耳ヒゼンダニ

 

ネクスガードスペクトラ

メーカー メリアル
内容量 1箱 3錠

ネクスガードにフィラリア予防薬をプラスしたオールインワンタイプです。

ソフトチュワブル錠です。

 

駆除できる対象

  • フィラリア(犬糸状虫)
  • ノミ 成虫
  • マダニ
  • 犬回虫
  • 犬鞭虫
  • 犬鉤虫

有効成分は2種類

  • アフォキソラネル
  • ミルベマイシン・オキシム

有効成分 ミルベマイシン・オキシム

この薬剤は、寄生虫の神経細胞や筋細胞における神経伝達作用に障害を引き起こすことで、けいれんや麻痺をさせて殺虫する成分です。

抗フィラリア薬としてのミルベマイシン・オキシムの作用は、類似薬であるイベルメクチンと同様です。
作用機序は、フィラリア幼虫のGABAレセプターを阻害することで、駆虫作用を示します。

すべての品種のイヌにおいて比較的安全に使用できる

イベルメクチンが、コリーやオーストラリアン・シェパード、シープドックといった品種に対して毒性を発揮しやすい性質があるのに対し、ミルベマイシン・オキシムはすべての品種のイヌにおいて比較的安全に使用できるとされています。

 

体重別に5種類
体重 (kg) 価格 購入ボタン
2~3.5 4,479円
3.5~7.5 4,854円
7.5~15 5,217円
15~30 5,546円
30~60 5,980円

 

 

 

フロントラインプラス

 

メーカー メリアル
商品名 フロントラインプラス
内容量 1箱 6ピペット

 

プラスは上記のフロントラインにさらに成分がプラスされました。

駆除できる対象

  • マダニ
  • ノミ 成虫
               幼虫
       さなぎ
       タマゴ
  • シラミ
  • ハジラミ

体表につく寄生虫にかなり効果的

 

有効成分は2種類

  • フィプロニル
  • sメトプレン

 

フロントラインにプラスされた (S)-メトプレン

この成分は昆虫などの変態に関わるホルモンで、幼虫からさなぎになれないようにしています。
ノミの体内に浸透して、たとえそのノミが生き残って卵を産んでも、浸透した成分がふ化・成長を阻止します。
そのため、その卵は成虫になることはなく、ペットへの寄生を事前に予防できます。

 

さらに違いがひそかにある

フロントラインプラスは有効成分以外の部分に、改良がされているようでひそかに違いがある。

フロントラインは前後2日シャンプーと水浴がダメだったが・・・プラスは違う!

投与前のシャンプーについてもシャンプーやお風呂、またトリミングを行った場合でも、毛や皮膚が乾いた後、すぐに投与が可能です。
投与後24時間で成分が体全体に拡散した後は、皮脂腺から皮脂と共に成分が少しずつ体表に補われます。
その成分は、シャンプーやシャワー、お風呂、さらには雨、雪などの影響をほとんど受けません。

 

ストロングホールド

メーカー ゾエティス
商品名 ストロングホールド
内容量 1箱 6ピペット

ストロングホールドは、日本で販売の『レボリューション』のヨーロッパ市場版です。
有効成分セラメクチン、メーカー、使用方法もすべて同一 Zoetis(ゾエティス)社製

名前が違うだけです。

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