蚊が飛び始めるということは、蚊によって感染するフィラリアの季節が始まったということです。
蚊の発生時期は4月中頃から始まります。
そう、去年の卵からうまれるわけですね。
まずは、蚊について少し知っておきましょう。
蚊の成虫について
成虫からスタートして蚊について知識を深めましょう。
成虫になってからの寿命は3週間から1か月程度活動します。
結構生きますね。
セミなんて7日間なのに・・・
蚊のエサ
血を吸って生きていると思っていましたが、実は違うんですね。
- 花の蜜
- 果物の汁
- 植物の汁
- 樹液
このような汁系を食事にしているのです。
ぜんぜんらしくない。
花の蜜だなんて・・・
蚊が血を吸う理由
エサは蜜や汁だったので、じゃあ吸血してるのはなんなの?となります。
産卵のために高たんぱくで栄養価の高い血液を吸うために吸血します。
そのため血を吸うのはメスだけなのです。
蚊は一回で自分の体重とほぼ同じくらい血を吸うことができます。
そのため吸った後の蚊は動きが鈍くなります。
こっそり隠れて消化吸収することで卵巣を発育させて卵を造り出します。
4日~5日後におよそ300個の卵を産みます。
ちなみに「吸血して産卵する」「吸血して産卵する」は生きてる間何度も行います。
3週間~1か月の寿命の間に4回~5回程度、産卵する予定です。
ということは最大で1匹が1500個の卵を産む計算になります。
卵はどこに産んでますか?
メスは産卵場所には必ず雨水のたまる所を選んでいます。しかも卵は乾燥にも強く、どんな小さな水源であっても周期的に水のたまる所なら確実に育つのです。
雨水がたまるところならどこでも産卵します。
- 古いタイヤの中
- 空き缶の水たまり
- 竹の切り株にたまった水
- お墓の花立
水たまりならだいたいオッケーという感じです。
産まれる
温度や水の条件がそろった卵から孵化します。
いわゆるボウフラと呼ばれるものです。
2日~5日程度で幼虫になる。
脱皮を4回
水中で生活して成長します。
その間に脱皮を繰り返し、オニボウフラと呼ばれるサナギに変化します。
しかも蚊はボウフラからサナギになっているのに泳ぎます。
その期間は7日~10日
成虫になる
サナギは3日程度で成虫になって飛び立つ。
成長過程は蝶とほとんど変わりません。
早いと卵から成虫まで10日程度という早さ。
梅雨が来れば水がたまり大発生するということですね。
3週間~1か月の間、交尾して産卵を行う。
フィラリアを防ごう
フィラリアは蚊に刺されることで起こる感染症です。
ペットに何の対策もしなければ、ほぼ100%感染します。
フィラリア症とは、犬の体内にイヌフィラリア(犬糸状虫)が入りこみ寄生することで起こる病気です。
フィラリアの感染幼虫が犬の体内に入ったからといって、すぐに体調に変化がでるものではないため、重症化してから気がつくことが多い病気です。
そんなフィラリアも、現代では予防薬を使えば100%防ぐことが可能です。
しかし、薬は効果的でも薬を投与する飼い主側が忘れたり、もう蚊がいないからダイジョブと誤った期間に薬をやめてしまったら100%とは言えません。
フィラリア予防薬
フィラリア予防薬について簡単に勉強しましょう。
フィラリアといえば蚊が媒体となって運んできます。
- 吸血するときにフィラリアが侵入する。
- フィライアが体内で成長する。
- どんどん心臓へと進行する
簡単にいうとこんな病気です。
フィラリア予防薬とは?
投与したその日にフィラリアの感染幼虫を殺虫するというものです。
そう、効果は1日なのです。
✖ まちがい
フィラリア予防薬と呼ばれる薬は投与したからといって、蚊に刺されなくなるわけではない。
フィラリアが体内に入り込んでも感染を防いでくれる。ものではない。
〇 ほんと
フィラリア予防薬は1カ月に一回ため込んだフィライアを殺虫するということを繰り返す。
そんなお薬なのです。
効果が一か月続くとかではないのです。
月に一回ごとに殺虫するということなのだ。
どれくらいの期間フィラリア予防薬を使う必要があるのか?
5月~12月
これくらいまで必要だと言われています。
この期間はその地域の気温などで変わりますが、蚊の活動可能な温度は15℃が限界だそうです。
最高気温が15℃以下になった最後の日から1ヶ月ごろまで
これが目安ではないでしょうか。最高気温だからこれだともう秋ですよね。
こんな実験結果があります。
10月で予防をやめると30%が感染してしまい、予防をしていない場合とほとんど変わらないという実験結果が出ております。
フィラリア予防薬は体内のフィラリアを殺虫するものなので、後半のほうで見逃してしまうと、そのまま次の5月くらいまでぬくぬく育ってしまう結果になります。
これは非常に危険です。
後半の投薬も非常に大切ということになります。