ステロイド薬

プレドニゾロン

パナフコルテロンは有効成分としてプレドニゾロン(合成副腎皮質ホルモン製剤)を含有したいわゆるステロイド薬と呼ばれるものです。

副腎皮質ホルモンの「プレドニゾロン」は、炎症やアレルギー、免疫を抑えたり、不足している副腎皮質ホルモンを補ったりします。

プレドニゾロンは、抗炎症作用や持続時間が中程度であり、副腎皮質ホルモン剤の標準的な薬剤です。副腎皮質ホルモン剤として最も頻繁に使用されます。

 

パナフコルテロン

パナフコルテロンは商品名で有効成分はプレドニゾロンです。

プレドニゾロンは合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤です。

このお薬は内服薬になっています。

 

プレドニゾロン

プレドニゾロンは一般名称で、製薬会社各社から同じ薬剤がさまざまな商品名で売られています。

1955年(昭和30)に

  • 塩野義製薬(株)
  • アメリカ・シェリング社(米国)

両者が技術援助契約を締結することによって、日本国内に初めて導入されたステロイド剤で歴史ある薬剤です。

形もさまざまなモノが出回っていて錠剤や注射薬があり、プレドニンやプレドニゾロン錠、プレロン錠などの名前で存在します。

 

プレドニゾロンには強い抗炎症作用や、制吐作用食欲増進作用などもあることから、がんの緩和治療にも役立てられています。

特に初期治療として、他の抗がん剤と合わせて投与されることが一般的です。

 

ステロイドの効果

ステロイドは、抗炎症作用や免疫抑制作用など、それひとつで様々な薬理作用を持っています。
そのため多様な疾患の治療に幅広く用いられています。

ステロイドの良いところをいくつかあげますと

  1. 効果が早い
  2. ほぼ間違いなく効く
  3. 価格が安い
  4. 炎症を鎮める効果が高い
  5. 免疫を抑制する

 

ほぼ間違いなく効く

現在、内用薬で即効性があり、ほとんどすべての動物に効果が期待できる薬というのは、ステロイド以外にありません。

また、他の薬も単独で使用するのではなく、ステロイドを併用した方が効果的な場合が多いです。

 

強力な抗炎症作用

ステロイドの大きな魅力の一つとして抗炎症作用があります。
炎症の原因に関係なく炎症反応を抑制し、炎症のすべての過程において有効という優れもの

その他のホルモンに比べ、その受容体がほぼ全身にあるという特徴があります。
これは広範囲の疾患に有効ですが、反対にまた副作用も広範囲に起きてきます。

 

免疫抑制効果

免疫を抑制することができるため

自分の免疫によってダメージを受けるような病気などに使用されます。
例えばアレルギー反応を抑えるといった使い方です。

リンパ球の増殖を抑えたりできる

リンパ球を破壊するので異常リンパ球が増える疾患である急性リンパ性白血病や悪性リンパ腫では欠くことができない薬であるため、リンパ球が関係する自己免疫疾患、アレルギー性疾患、移植片拒絶反応の治療でも用いられる。

 

使い道が多い

 

非常に広範な疾患を抑えるのに有効なので数え切れないほど多くの疾患に適用になり、ほとんどの診療で使われる。

 

副作用

数え切れないほどの多数の疾患に、非常に良く効くことは副作用も多く存在する表裏一体でもあります。

犬、猫はステロイドの副作用が出にくいとされていますが、ないわけではない。
ただ、大型犬は影響が出やすいようです。

副作用を考えると長期投与しない方がもちろん良いです。

 

初期の副作用

水を沢山飲み、排尿が多くなる

犬の1日に飲む水の量は、体重1キロあたり50mlです。
これが倍の100mlを超えるようならば副作用と考えられます。

 

中期の副作用

脱毛
毛が抜けて皮膚が薄くなって乾燥する。
被毛にハリも無くなる。

感染症に弱くなる
長期の服用を行うと免疫抑制効果によって、感染症にかかりやすくなります。
細菌やウイルスに対抗するための免疫を抑えてしまっているからです。

 

長期の副作用

ステロイドの特徴として、長期間プレドニゾロンなどを使用した場合、急に止めるとさまざまな離脱症状と呼ばれる症状が起こります。

今まで薬で副腎皮質ホルモンが供給されていたので、体内で作らなくて済んでいたのが、急に飲まなくなると供給が止まるが、急に体は副腎皮質ホルモンを作れない。

そのため、時間をかけて徐々に減薬していかないとならない。
(短期的な使用ならば、いきなり断薬した方が良い)

 

もっと知りたいステロイド

 

主な使用用途

犬・猫に対して使用します。
免疫抑制、抗炎症、慢性肝炎、肝硬変、胆管炎など

 

【炎症やアレルギー】
アレルギー性皮膚炎、皮膚炎、湿疹、かぶれ、等の改善アレルギー性皮膚炎・細菌性皮膚炎・外耳炎・免疫性皮膚炎

【免疫系】
自己免疫症、脳、血液、脊髄の症状の改善

【慢性副腎不全】
アジソン病、副腎皮質ホルモンの不足時の補充療法

 

使用方法

炎症の治療に用いる場合
1日2回 体重1kgに対し2~6mg

※症状により適宜増減致します。

 

免疫機能の治療に用いる場合
1日3回まで 体重1kgに対し0.2~6mg

※症状により適宜増減致します。

 

犬の場合

用 途 体重1kgあたり

プレドニゾロンとして

免疫抑制 1.1~2.2mg
12時間毎
アレルギー疾患
抗炎症
過敏性疾患
0.5~1mg
12時間毎
副腎皮質機能低下症 0.1~0.2mg
12~48時間毎
インスリノーマ
原発性糖質コルチコイド欠乏症の補助療法
0.25~0.5mg
24~48時間毎
慢性リンパ球プラズマ細胞性肝炎
自己免疫性肝炎
2.2mg
1日1回、数週間そのあと1.1mg
2日に1回
胆肝炎 1~2mg
1日1回、最低1ヶ月間

中枢神経系腫瘍、浮腫および炎症の軽減、肥満細胞種
体表面積1平方センチメートルあたりプレドニゾロンとして
10~40mgを1日1回、7日間経口投与する。

その後、体表面積1平方センチメートルあたりプレドニゾロンとして
10~20mgを24~48時間毎に経口投与に減量する。

 

猫の場合

用 途 体重1kgあたりプレドニゾロンとして
免疫抑制 1.1~2.2mg
12時間毎
副腎皮質機能低下症
(維持療法として)
0.1~0.2mg
12~48時間毎
アレルギー疾患
抗炎症
過敏性疾患
0.5~1mg
12時間毎
インスリノーマ
原発性糖質コルチコイド欠乏症の補助療法
0.25~0.5mg
24~48時間毎
慢性肝炎、肝硬変 1日量4~6mg
数週間その後1~3mg
2日に1回、

中枢神経系腫瘍、浮腫および炎症の軽減、肥満細胞種
体表面積1平方センチメートルあたりプレドニゾロンとして
10~40mgを1日1回、7日間経口投与する。

その後、体表面積1平方センチメートルあたりプレドニゾロンとして
10~20mgを24~48時間毎に経口投与に減量する。

 

 

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