トロコキシルは、犬の変形性関節症に伴う炎症および疼痛を緩和するお薬です。
有効成分のマバコキシブを含有したチュワブル錠です。
犬に対して1ヵ月を超える治療を要する「変形性関節症に伴う炎症及び疼痛の緩和」に使います。
変形性関節症とは?
関節と関節の間にあるクッションの役割をしている軟骨。
軟骨は加齢によって黄色く変色していき、弾力がじょじょに失われます。
また、過剰な負荷がかかったり、肥満などが原因でも劣化してしまいます。
そうなった軟骨は摩耗しやすくなります。
軟骨がすり減ってしまうと滑らかな動きができなくなり、摩擦が生じて痛みを発生させるようになります。
痛みが発生する原因となる炎症は、軟骨の削れた粉の分解物によって起こることもわかっています。
この病気は骨にも影響を与えるため、軟骨の下の骨が硬くなったり、骨に突起ができてしまったりと関節自体の変形が起こります。
この状態を放置すれば関節としての動きに支障がおこります。
これが変形性関節症です。
犬の約20%は何らかの形で変形性関節症になっているという研究結果があります。
トロコキシルの特徴
非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)と呼ばれるお薬です。
炎症を抑える薬ですがステロイドではないものです。
ステロイドは強力に炎症を抑えることができますが、副作用を考えるとできれば使いたくないものです。
効き目長続き
1回の経口投与で1カ月間効果が続く持続型のお薬です。
今までの薬は痛みがあるときに投与して痛みを和らげるものでした。
しかし、犬や猫などの動物は本能的に弱みを見せないようにします。
ホントは痛くてもわからないようにしているということです。
そのため気が付くことができなかったため、症状の悪化により再発が起こります。
マバコキシブは持続的に効果が続くので健康的な生活を送ることができるでしょう。
投薬の手間が減る
従来のお薬と違い投薬回数はグッと減るので、飼い主の負担も大幅に減ります。
「今日投薬したっけ?」と忘れたり、2度投薬してしまうなどのミスも回避できます。
1ヵ月おきの投薬ですから。
症状の進行を遅らせる
すり減った軟骨や変形した骨は元に戻りません。
しかし、関節は動きや滑らかさを保つためには動かさなければいけません。
もし、疼痛があればペットはその痛みから動かなくなるでしょう。
運動しなくなることで関節の可動域は小さくなり、筋力も衰え、ますます軟骨や骨への負担が大きくなるばかりです。
トロコキシルなら一日中痛みを排除することで、いつでも活動的でいられます。
痛みを抑えることが症状の進行を遅らせることにつながります。
関節に負担の少ない運動を一緒に取り入れましょう。
使用方法
一回の投与量
例:体重21.0~23.9kgの場合
20mg錠を1錠と、30mg錠を1錠ずつ飲ませるということになります。
空腹時では46%ですが、食事と一緒なら87%です。
ゴハンと一緒にすることで胃の中で長く滞在することで吸収率が高くなる考えられます。
投与する頻度
連続7回まで投薬ができますが、そのあとは2か月お薬を休んでください。
例:4月1日に1回目を投与した場合
- 4月 1日
- 4月15日あたりに投与
- 5月 1日
- 6月 1日
- 7月 1日
- 8月 1日
- 9月 1日
次回からは2か月以上空ける必要があるので、11月1日から次の投与が行える。
注意事項
ただし、新たに薬剤を開封して再投与しないでください。
本剤の成分又はサルファ剤に対し過敏症の既往歴がある犬
12ヵ月齢未満の犬
体重5kg未満の犬
交配予定の犬及び妊娠・授乳中の犬
潰瘍及び出血を含む消化管疾患を有する犬
出血性疾患の兆候が認められる犬
腎機能障害を有する犬
肝機能障害を有する犬
心機能不全の犬
次の動物には極力投与を避けてください。
脱水、血液量の減少、及び低血圧が認められる犬
トロコキシル 20mg
内容量 | 1箱 2錠 |
1箱 | 4,065円 |
2箱 | 7,113円 |
3箱 | 10,162円 |
トロコキシル 30mg
内容量 | 1箱 2錠 |
1箱 | 4,536円 |
2箱 | 8,056円 |
3箱 | 11,577円 |
トロコキシル 75mg
内容量 | 1箱 2錠 |
1箱 | 7,814円 |
2箱 | 14,611円 |
3箱 | 21,433円 |
トロコキシル 95mg
内容量 | 1箱 2錠 |
1箱 | 8,872円 |
2箱 | 16,752円 |
3箱 | 24,607円 |