マキシデックスは、犬猫用抗炎症ステロイド点眼剤です。
有効成分はデキサメタゾンで目および周囲の炎症やアレルギーを抑える目薬です。
マキシデックスの有効成分であるデキサメタゾンは、副腎皮質ホルモン(ステロイド)です。
目およびその周囲の炎症やアレルギーを抑えることできます。
- 眼瞼炎
- 結膜炎
- 角膜炎
- 手術後の炎症など
これらの症状(腫れ、赤み、かゆみ、痛み)をやわらげます。
なぜステロイドが必要なの?
例えば、傷を負うと患部が腫れていきます。
これは、炎症が起こることで白血球などが集まり、血液を介して細菌が全身を巡らないように制御しているのです。
炎症は感染症から身を守るために私たちの体にとって必要な機構です。
しかし、炎症の作用が強すぎる場合、体にとって悪影響が表れるようになります。
いくら感染症から身を守るためであるとはいっても、適度な炎症作用が望ましいのです。
そこでステロイドです。
ステロイドは、炎症に関わる物質の働きを強力に阻害する作用が知られています。
これにより炎症を抑えることができるのです。
目の炎症は長く続くと目に障害が起こります。
よく見られるのは
- 結膜炎
- 角膜炎
- 強膜炎
- 上強膜炎
このような症状を鎮めるためにステロイドの目薬を使います。
免疫抑制効果による不利益
ステロイドというのはさまざまな効果があるとても有用なお薬です。
炎症を強力に抑える
体の免疫力を抑制したりする作用
ほぼ間違いなく効く
などがありますが、そのぶんのありがたくない一面もあります。
一般的にステロイドの作用としては免疫を抑制する作用があります。
これはアレルギー反応のように自分の免疫が自分を攻撃することを抑制できます。
しかし、免疫は本来「細菌やウイルス」などから体を守るためにあるシステムです。
これを抑制するため不都合が起こります。
そのためもし、感染によって化膿している目にステロイドを投与してしまうと、免疫を抑えてさらに細菌やウイルスが増殖してしまいます。
細菌、ウイルス、真菌、アメーバなどによる角膜炎は、ステロイドによる防御反応の抑制によって生じるものの代表例です。
さらに悪化すると角膜炎は、角膜潰瘍、角膜裂孔を生じることがあります。
健康な身体であれば防御反応である免疫によって病原体の侵入を防ぐことができますが、ステロイド点眼薬を使用している場合にはそれらの感染リスクは高まります。
ステロイドによって防御反応が抑えられた結果、招いてしまった疾患といえます。
また、ステロイドは傷を治りづらくする作用もあります。
そのため角膜に傷がある状態でステロイドが入ると傷の治りが遅くなるばかりか、悪化する可能性があります。
ですがきちんと理解しておけば、非常に有用なお薬であることは間違いありません。
使用方法
- 眼瞼炎(がんけんえん)
- 結膜炎
- 角膜炎
- 強膜炎
- 上強膜炎
- 前眼部ブドウ膜炎
- 術後炎症
注意事項
- 目薬の先端がまぶたやまつ毛に触れると、薬液が汚染されたり、混濁することがあるので点眼の際には注意してください。
- 点眼の際、目からこぼれた目薬は放置せずにすぐ拭きとるようにしてください。
- この目薬は原因を治癒させるタイプではなく、対処療法として使用するものです。
炎症などの症状は抑えますが、病気を治すものではありません。
副作用
創傷治癒の遅延が起こります。
この目薬を使って、ときに刺激を感じる、眼圧の上昇などが見られることがあります。
のような症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けましょう。
マキシデックス点眼液0.1%
内容量 | 5ml |
1本 | 1,325円 |
3本 | 2,798円
(@933円) |
上記記載の価格はUSドルを日本円に換算したものです。
海外で販売されている動物用医薬品を個人輸入の代行を利用することになるので
購入のタイミング時の為替価格の変動で販売価格が変動することがあります。