白内障治療薬

クララスティル

犬も人間と同じように目の病気にかかり、年を取ることによってその可能性も高くなります。

クララスティルは、犬の白内障の治療に適した点眼薬となります。

 

白内障とは?

白内障は眼球の中にある水晶体という部分が少しづつ濁っていく病気です。

水晶体はレンズようなの役割をしており、目の中に光を集めてピントを合わせる機能を持っています。

正常な状態では透明な器官なので、濁っていくことにより視界が曇ったような感じになります。

症状

白内障になるとレンズが濁るので、全体的にかすんで見えたり、視力が低下したりします。

進行するにつれて、日常生活に支障がでるようになっていきます。

また、白内障を放置しておくと失明する場合もあります。

 

白内障の原因

動物の眼病はさまざまな種類がありますが、白内障については人間同様、老化がほとんどの原因です。

 

老化とはなにか?

動物は常に呼吸をし、呼吸によって体内に取り入れられた酸素は血液に入り、栄養分とともに細胞へと運ばれていきます。

酸素は細胞内で栄養分をエネルギーに変えるために必要不可欠のものですが、その過程で酸素に触れた細胞膜、DNAなどにダメージを与えます。

これを酸化といい、酸化してしまった細胞は老化してしまった。

といえるでしょう。

正常に働けない状態となり、さまざまな病気につながっていくのです。

もちろん体にはこの酸化を元に戻す機能が備わっていますが、加齢とともにその機能は衰えていきます。

 

水晶体の老化

老化による白内障は、すなわち水晶体が老化したことによって劣化してしまった状態です。

水晶体は、レンズの役割をしているので、透明な組織でできています。
そのため血管がとおっていません。


そのかわりに、房水という水晶体の周囲を透明な液体で満たして流動しています。
これによって酸素と栄養を受け取っているのです。

房水は同時に、水晶体から排出された老廃物を受け取っています。
つまり房水は、”血液の代役”となって、水晶体と角膜の新陳代謝を助けているのです。

 

カルノシンの役割

もともと細胞内にはカルノシンという複合アミノ酸を作る機能が備わっており、このカルノシンが体のさまざまな器官の酸化を抑制する役割をはたしています。

ところが加齢とともにカルノシン生成機能が減退して行き、体内のカルノシン濃度が減少するため水晶体の酸化が進み、白内障へと進んでいくわけです。

動物は生きているかぎり、細胞の酸化を止める方法はありませんが、酸化防止機能を有する物質を摂取することで減退したカルノシンを補うことは可能です。

 

別のものでカルノシンを補えばいい!

失われたカルノシンを作る力は、補うという方法で解決できます。

カルノシンの仲間にNアセテルカルノシン(非加水分解カルノシン)という複合アミノ酸があります。

これは人間の体内では作成されず、化学合成により製造されるものですが、これをNアセテルカルノシン溶液という形で目薬を作り投与してみました。

なんと・・・

目の中でNアセテルカルノシンが本来のカルノシンに変わり、眼球の水溶液に直接入り込み、強力な酸化防止剤として働き白内障が改善されることがわかりました。

これをロシアの科学者、マーク・バビザエフ博士が発見しました。

 

 

白内障の治療薬 クララスティルが誕生

クララスティルはNアセテルカルノシン(非加水分解カルノシン)溶液を1%含む点眼薬です。

10年以上に亘る動物と人での臨床試験を経て、EUの安全規格CEマークを取得、2010年9月には米国特許を取得し世界的に注目を集めています。

既にヨーロッパ・ロシア・東南アジアなどで数年前から広く使用されています。

 

さまざまなタイプの白内障に効果がある
加齢性白内障だけでなく、糖尿病やアトピー性など、ほとんどの白内障に対して作用が確認されています。

副作用がない
今のところ副作用、事故の報告はないそうです。

 

 

使い方

最初の1ヶ月間は、1日2回(朝・夕)
両眼にそれぞれ1滴づつ点眼して下さい。

 

視力改善の兆しが出ない場合
眼の色が白から黒に変わってきている、眼の動きがよくなっている場合は、2カ月以降も兆しがみられるまで、使用量を継続することをお進めします。

2ヶ月目以降は、両眼1日1回1滴を点眼して下さい。
(眼の健康維持や再発防止のために、継続して使用される事をお勧めします。)

 

 

 

注意事項

保管方法
※開封後は《30日以内》にご使用ください。
空気に触れることで酸化していくためです。
開封後は冷蔵庫における保管が理想的ですが、1ヶ月ほどであれば室温保管でも特に問題はございません。

未開封の場合、気温25度C以下で保管頂ければ、有効期間は製造後3年間です。

 

併用による副作用
ピレノキシン系目薬と併用すると副作用が強い場合があります。

  • カタリン  (白内障)
  • カリーユニ (白内障)
  • ニットー  (緑内障、高眼圧症)

報告されている副作用

  • まぶたのただれ
  • 角膜炎(眼痛・異物感・後一時的に見えにくくなる)
  • 角膜充血、
  • 刺激感
  • 眼のかゆみ
  • 眼やに

などが報告されています。

 

併用注意のサプリメント
一緒に使ってほしくない抗酸化剤サプリメントがあります。
併用はするとクララスティルの性能が半減してしまいます。

  • ルテイン製剤
  • ゼアキサンチン製剤
  • アスタキサンチン製剤

 

他の目薬を使った場合
万が一、他の目薬を使用したい場合は、1時間経過後に他の目薬を点眼下さい。

 

クララスティル

内容量 5ml
1本 2,930円
2本 6,450円
3本 11,080円

 

 

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