ノミアレルギー性皮膚炎

特に夏から秋にかけて増える病気で、ノミが吸血するときに唾液が体内に侵入するのですが、その唾液にアレルギー反応を起こして皮膚炎になる病気です。

接触性、食物性などのアレルギーがあると併発しやすい病気で、すべての犬種に見られます。
また、最近は暖房設備が普及しているので、春や秋だけなく年中ノミの発生が考えられます。

患部の治療と同時に生活環境からノミを駆除する必要性があります。

 

症状

  • 耳の後ろ
  • 背中~腰にかけて
  • しっぽやお尻、後ろ足の付け根にかけて
  • おなか

これらの箇所に赤い発疹やじんましんができて、脱毛が見られとてもかゆがります。

体を終始かきむしったり、噛んだり舐めたりを繰り返すため皮膚を傷つけて、二次感染する恐れがあります。

大量のノミに寄生されると、一晩中寝れないほどのかゆみがともなうこともあり、寝不足になることから貧血になることもあります。

慢性化すると脱毛、色素沈着など皮膚の変化が起こります。

 

ノミが寄生している場合

ノミは体長が2mmほどあるため、目視で確認することが可能です。
素早く動き回る黒褐色の虫が走り回っていれば、それはノミです。

毛をかき分ければ糞を見つけることができるでしょう。
黒い粉のようなノミのフンは、濡らした紙にのせると血液が乾いた後のような褐色のシミができます。
血液を吸っているからでしょう。

 

タマゴも発見することができます

ノミの寄生が確認できた場合、0.5mmほどの真珠色の卵を発見できるかもしれません。

ペットの毛の上で産卵を行いますが、床に置けばコロコロと転がる真ん丸な卵です。
ペットのいた場所に落下している可能性が高いです。

繁殖力がすさまじく、3週間サイクルで増えていきます。

 

 

原因

ノミは血液を吸いながら、血液が固まるのを防ぐ働きのある唾液を注入します。
唾液に含まれるタンパク質「ハプテン」がアレルゲンとなり、アレルギー症状を引き起こして強い痒みを起こします。

ノミに何度も寄生されて、このハプテンを何度も注入されることによって、体内では異物に対して抗体が作られます。
抗体が完成した後のほうが強くアレルギー反応が見られるようになるでしょう。

アレルギーの状態におちいった犬や猫は、たとえ1匹のノミに咬まれただけでもアレルギー性の皮膚炎を発症する可能性があります。

そのため、強い痒みを感じ、自分で体を噛んだり引っ掻いてしまいその結果、傷口ができ、そこから化膿性皮膚炎である膿皮症などに進行します。

したがって、徹底したノミ駆除対策が必要です。

 

ノミの生態について詳しく

 

 

サナダムシにも注意が必要

ノミは血を吸うだけではありません。
寄生虫であるサナダムシ(瓜実条虫)を体内に潜ませている可能性があるのです。

犬は体をはい回るノミを見つけて、とらえようとしています。
そのため、飲み込んでしまうことがあります。

このように体内に入ったノミからサナダムシ出てきて、小腸に寄生してしまいます。
大きくなると体長が50cmにもなります。

サナダムシの続き

 

貧血にも注意

とても小さなノミですが、大量に寄生された場合には貧血の恐れがあります。
彼らは血液から養分だけをろ過して、水分を唾液と共に戻しています。

体は小さいですが、大量の血液を吸っているのと同じことになります。
そのため、子犬や子猫では貧血になる場合があります。

 

 

治療

ノミを徹底的に駆除するすることが大切です。
ペットの体や生活環境のすべてからノミを排除する必要があります。

ノミは見えている成虫は5%で残りの95%が卵や幼虫、サナギであると言われています。
そのためペット体からノミを取り除く薬はたくさんありますが、おすすめは卵や幼虫にも効果があるタイプのものです。

 

スポット薬

スポットタイプは、首筋や肩甲骨の間あたりに薬液を落とすだけの簡単投与です。
S-メトプレンという有効成分が卵や幼虫、サナギにも効果があるためおすすめです。

 

フロントライン

  フロントラインプラスの詳しいページ

 

アムフリーコンボ

 アムフリーコンボの詳しいページ

 

ブロードライン

猫用のスポット薬

ブロードラインの詳しいページ

 

ノミ取り首輪

卵や幼虫などには効果はありませんが、5カ月という長期間ダニとノミから 、ペットを守ってくれる首輪タイプの駆除薬です。

ノミ取り首輪の詳しいページ

 

環境を改善

シャンプーをして、駆除薬を使ったとしてもペットの生活環境に卵が落ちていたのでは終わりがありません。

ノミは屋内の畳の間やじゅうたんなどでも繁殖します。
また、他の動物も飼っているとそれらにも寄生している可能性があるので、広範囲での駆除が必要です。

犬小屋や毛布などにノミが付いている可能性があるので、熱湯をかけて掃除・洗濯してよく天日に干しましょう。

 

皮膚の症状

程度に応じてステロイド薬やかゆみ止め、保湿剤などが使われます。
痒みの発生源のアレルギー反応を抑える抗アレルギー剤もよく使われます。

 

 

予防

ノミは人間も刺します。
犬と人の健康管理のためにもノミの駆除は十分に行いましょう。

 

散歩から帰ったらブラッシングでノミやノミの卵を払い落としましょう。

犬や猫の体表に寄生する成虫とその他環境中に生息する卵、幼虫、サナギに対して定期的に駆除を行い、感染を予防する。

ノミの寄生・繁殖状況に応じて、ペットに対しノミ成虫駆除効果と幼虫・卵の成長阻害効果を併せ持つ薬剤を使用する。

ペットが普段よく過ごしている場所、特に寝床を中心に掃除を徹底する。

ペットに使用しているタオルやマットなどは、ノミの卵が付いている可能性があるため、沸騰した湯に入れてよく洗う。

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