泌尿器

尿路結石

犬の尿路結石は、腎臓、尿管、膀胱、尿道に結晶が形成される病気で、非常に痛みを伴うことが多く、放置すると深刻な健康問題を引き起こします。

一番多いのが膀胱結石です。

この記事では、犬の尿路結石の種類、症状、原因、治療方法、予防策について詳しく説明します。

 

尿路結石の種類

  1. 腎臓結石:腎臓内に結石が形成される。
  2. 尿管結石:腎臓から膀胱に繋がる尿管に結石ができる。
  3. 膀胱結石:膀胱内に結石が形成される。
  4. 尿道結石:膀胱から体外へ尿を運ぶ尿道に結石ができる。

尿路結石は、尿中のミネラルが結晶化し、石のようになることでそれぞれの場所で邪魔になって症状が起こるものです。

 

症状

おしっこが出にくくなって、排尿回数が増えたり、おしっこの姿勢をとるのにでなかったりします。
膀胱に大量の尿がたまって、外見からも膨らんでいるのがわかるくらいになります。

激しい痛みがあるので背中を丸めてうずくまることもあります。

 

腎臓結石

腎臓にはさまざまな働きがありますが、その中でも重要な仕事が尿を作っています。
腎臓は血液中から老廃物や塩分を濾過してそれらを尿として排出しています。
また、塩分の調節によって血圧の調整もになっているのです。

尿にはシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウム、尿酸などが排出されますがそれらが何らかの形で結晶化し、その結晶がどんどん大きくなったものを結石と呼びます。
腎臓にできるものが腎臓結石です。

腎炎を発症しないかぎり症状が現われないことが多いようです。
あまり痛みがないのでそのまま進行していってしまいます。

腎臓結石の症状

腎臓結石の初期段階では症状が現れにくいですが、結石が大きくなると以下のような症状が見られます。

  • 血尿
  • 腹痛
  • 元気がない
  • 食欲不振

 

尿管結石

疼痛、発熱、血尿が見られます。
腎臓結石が流れてきて尿管に詰まることが稀にあります。
人間だと尿管結石は非常に痛みのある病気と知られています。
ここに結石が詰まれば、犬や猫でもそうとうな痛みが発生すると予想できます。

 

尿管結石の症状

尿管結石は腎臓と膀胱を繋ぐ尿管に結石が詰まることで、以下の症状を引き起こします。

  • 血尿
  • 頻尿
  • 排尿困難
  • 嘔吐
  • 元気がない

 

膀胱結石

腎臓から尿管を通り抜けて落ちてきた結石が排出されずに、膀胱内にとどまっている場合がある。

膀胱内のミネラルや化学物質と結合して巨大化する

と、感染症や前立腺肥大などで膀胱に尿が停滞することによって結石ができる場合とあります。

膀胱粘膜の損傷から細菌性膀胱炎を併発してしまいます。
痩せている犬では触って探すことで、ある程度大きくなった結石を確認することができます。

頻尿、血尿が見られます。

 

膀胱結石の症状

膀胱内に結石が形成されることで、以下のような症状が発生します。

  • 血尿
  • 頻尿
  • 排尿時の痛み
  • 腹痛

 

尿道結石

膀胱結石が流れて尿道に詰まると、メスと違いオスでは尿道が細長いので排尿障害を起こします。
その結果、膀胱がいっぱいになり、尿毒症を引き起こす可能性があるので、速やかに排尿させる必要があります。

 

尿道結石の症状

尿道に結石が詰まると、以下の症状が現れます。

  • 頻尿
  • 血尿
  • 排尿困難
  • 尿が全く出ない(完全閉塞の場合)
  • 嘔吐
  • 元気がない

尿道結石は急性腎不全を引き起こすことがあり、緊急の治療が必要です​。

 

原因

腎臓や膀胱で、カルシウム、マグネシウム、リン、尿酸などのミネラルが結晶化することで結石ができるのです。
結石は、砂状のモノや大きなモノまで様々です。

尿路結石の形成にはさまざまな要因があります。

  • 食事:高ミネラル(カルシウム、マグネシウム、リン)を含む食事は、結石の形成を助長します。
  • 水分摂取の不足:尿の濃縮により結晶が形成されやすくなります。
  • 遺伝的要因:特定の犬種(ダルメシアン、ヨークシャーテリア、ミニチュアシュナウザーなど)は、尿路結石のリスクが高いです。
  • 感染症:細菌性膀胱炎などの尿路感染症は、結石の形成を助長します。
  • 代謝異常:糖尿病やその他の代謝疾患は結石の形成を促進します。
  • 運動不足:活動量の低下は代謝を遅らせ、水分摂取量の減少に繋がります

結石ができるには食事のミネラルが関係しています。

それらに、細菌感染、水をあまり飲んでいない、尿のPH(酸性か、アルカリ性になっているか)、代謝障害などが関与しています。

 

 

治療

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結石を取り除く必要があります。

レントゲンや超音波検査などを行って結石を調べます。

結石の種類によっては、症状があまりないようなら、結石を溶かす薬を使ったり、大量の水を飲ませて尿量を増やすことで、おしっこと一緒に押し流すこともあります。

 

症状がある場合は、手術を行って結石を取り除きます。

結石が大きい場合や尿路閉塞が生じている場合、手術による結石の摘出が必要です。

手術費用は動物病院によって異なりますが、10万円から30万円ほどかかることがあります。

尿道結石ではカテーテルによる尿石の排出が試みられます。

手術後も結石ができにくい食事に切り替える必要があります。

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