皮膚糸状菌症(白癬、皮膚真菌症)

糸状菌3

皮膚にカビが生える病気のことです。
人間でいうと皮膚糸状菌症は下記のようなものです。

  • 水虫(足底・足の指の間に生じる白癬菌感染症)
  • 爪水虫(手の爪・足の爪を侵す白癬菌感染症)
  • いんきん(股に生じる白癬菌感染症)
  • たむし(被髪頭部・手・足・股以外に生じる白癬菌感染症)

犬の「たむし」みたいなものです。
犬に感染する皮膚糸状菌にはイヌ小胞子菌、石膏状小胞子菌、トリコフィトンメンタグロフィテスこの3種類が主に原因になります。

 

症状

真菌にはさまざまな種類がありますが、ほとんどは毛根に感染するため、毛がもろくなって切れやすくなったり、脱毛が起こります。
犬の顔のまわりや耳、肢など柔らかい部分に赤い発疹がともなった円形脱毛がおこり、徐々に大きくなって全身に広がります。
抜け落ちた後の皮膚にはふけのような細かい皮膚片が付着します。

犬にとっては痛みやかゆみなどほとんどないので通常どおり生活していますが脱毛部分をかきむしる動作などが見られる場合もある。

感染後1~4週間で症状が出てきます。

 

注意しましょう

白癬に侵されている犬や猫を触ったりだっこしたりすると白癬菌は人間にも感染する恐れがあります。

でも、大丈夫です。石鹸でちゃんと洗ってください。
24時間以内に洗い落とせば感染を防ぐことができます。

 

 

原因

真菌症にかかっている犬と接触したり、空気中の真菌が皮膚の表面にとりつくことで感染します。

真菌症は皮膚に真菌(カビの一種である)「皮膚糸状菌」が広がった状態のこと。
毛が円形に抜け落ちることからリングワームとも呼ばれ、表皮や被毛、爪の根本に寄生して炎症を起こす。

成犬での発症は少ないですが、子犬や高齢犬での発症が多く全身性の疾患や免疫力の低い犬なども発症が多い傾向にあります。

真菌は胞子をまきちらすので、周囲に広がりやすいく回りにいる犬や猫にも感染させてしまいます。

 

皮膚糸状菌とは?

皮膚糸状菌は、ヒトや動物の皮膚、毛髪、爪などに主成分として含まれているケラチンとよばれる不溶性タンパク質を分解して栄養源にする能力を持っています。

皮膚糸状菌が宿主(ヒト、動物)生体に寄生または感染して発育する場合には、生きた組織に侵入することは決してなく、死んで角化した細胞からなる皮膚の最外層(表皮角質層)の中にとどまります。

その際に産生・放出されるプロテアーゼなどの酵素に対する炎症でかゆみや脱毛などさまざまな症状がでます。
皮膚糸状菌は、ケラチンの安定な供給源であると同時に生体免疫からも逃れられる表皮角質層を「快適で安全な」棲家とするように進化した賢い真菌であるといえるでしょう。

 

 

皮膚糸状菌との接触

  • イヌ小胞子菌
    犬や猫同士の接触による感染

 

  • 石膏状小胞子菌
    地面をひっかくなどの土壌との感染
    穴掘りが好きな犬や、土の上で生活している犬は寄生されやすいので注意が必要です。

 

  • トリコフィトンメンタグロフィテス
    野生動物との接触による感染
    野良犬や野良猫を触った飼い主が、手洗いをしないままペットに触る。

 

免疫力の低下

免疫力が正常な場合、菌に感染しても自然治癒力で2か月ほどで撃退できますが、免疫力の低下した状態だと発症してしまいます。
皮膚の抵抗力の弱い子犬や老犬、毛の生え代わりの時期によく見られる症状です。

 

 

治療

まず、皮膚糸状菌に侵された部分とその周辺の毛を刈って、薬剤が塗りやすいようにします。
毛を刈り取る際に用いられたはさみ、クリッパー、ブラシなど感染動物と接触したものには胞子が付着しているため、すべて消毒しなくてはなりません。

角質溶解作用を有するシャンプー、ポビドンヨード消毒薬、石灰硫黄浸液や外用の抗真菌薬などを用いて治療します。

抗真菌薬の塗り薬

 

ニゾラルクリーム
有効成分のケトコナゾールが真菌を殺菌してくれます。
幅広く真菌症に効果があります。
脂漏性皮膚炎にも効果があることがわかっています。
1本 30g
1,691円
L2-sk04-02 - コピー

 

 

内服抗真菌薬

ペットは被毛によって皮膚が覆われているため、広範囲に外用薬を塗ることが難しいでしょう。
そのため外用薬による治療で効果がない場合には、内服抗真菌薬のケトコナゾールを用いる場合もあります。

 ケトコナゾールジェネリック

有効成分のケトコナゾールが真菌を殺菌してくれます。
幅広く真菌症に効果があります。
1日1回で効果を発揮します。
ペットの体重に合わせて小さくカットして調整しましょう。
1箱 100錠
3,618円
L2-sk04-02 - コピー

 

皮膚糸状菌症は健康なイヌやネコであれば自然治癒する場合もあります。
このような場合は皮膚糸状菌症の再発予防や人間またはほかの動物に感染を広げないための処置として栄養のバランスのとれた食事や清潔な生活環境を保つことが大切です。

 

 

 

予防

1.免疫力

皮膚糸状菌症は症状の悪化に免疫力が大きく関係していると言われています。ですので、日頃から免疫力を低下させないように心掛けることも予防法の1つと言えるでしょう。
免疫力があれば発症しない病気です。

 

2.飼育環境

皮膚糸状菌は真菌、いわゆるカビです。
湿った環境などカビが発生しやすいような環境を作らないようにしましょう。
清潔な飼育環境で皮膚を綺麗に保ちましょう。

 

3.早く気づく
早期発見、早期治療が効果的です。
早く治りますし、お金も時間も少なくて済みます。

 

4.感染させない

多頭飼いの場合など、感染している子に使用する器具は専用にして他のペットへの感染を防ぎましょう。
感染している子が治るまでは、他のペットと隔離して生活しましょう。

乾燥環境中に落下した皮膚糸状菌は、1~7年間は感染性を保持すると言われています。

胞子は多くの洗剤に対して耐性を持っていますが、水で10倍に薄められた漂白剤(次亜塩素酸)やクロルヘキサジン溶液によって殺菌することができます。

 

人間にうつった場合

人間に感染したとき足にうつれば水虫です。
体なら体部白癬、たむしと呼ばれるもです。

ペットと一緒に治療しましょう。

水虫対策のページ

投稿日:

Copyright© 猫と犬の病気と薬 なんとかし隊 , 2017 All Rights Reserved.