フィラリア症とは、犬の体内にイヌフィラリア(犬糸状虫)が入りこみ寄生することで起こる病気です。
フィラリアの感染幼虫が犬の体内に入ったからといって、すぐに体調に変化がでるものではないため、重症化してから気がつくことが多い病気です。
そんなフィラリアも、現代では予防薬を使えば100%防ぐことが可能です。
しかし、薬は効果的でも薬を投与する飼い主側が忘れたり、もう蚊がいないからダイジョブと誤った期間に薬をやめてしまったら100%とは言えません。
フィラリア予防薬
フィラリア予防薬について簡単に勉強しましょう。
フィラリアといえば蚊が媒体となって運んできます。
吸血するときにフィラリアが侵入する。
フィライアが体内で成長する。という病気です。
フィラリア予防薬と呼ばれる薬は投与したからといって、
蚊に刺されなくなるものでもなく、
フィラリアが体内に入り込んでも感染を防いでくれる。
そういったものではありません。
投与したその日にフィラリアの感染幼虫を殺虫するというものです。
そう、効果は1日なのです。
フィラリア予防薬は1カ月に一回ため込んだフィライアを殺虫するということを繰り返す。
そんなお薬なのです。
効果が一か月続くとかではないのです。
いつまでフィラリア予防薬を使うか
5月~12月
これくらいまで必要だと言われています。
この期間はその地域の気温などで変わりますが、蚊の活動可能な温度は15℃が限界だそうです。
最高気温が15℃以下になった最後の日から1ヶ月ごろまで
これが目安ではないでしょうか。最高気温だからこれだともう秋ですよね。
こんな実験結果があります。
10月で予防をやめると30%が感染してしまい、予防をしていない場合とほとんど変わらないという実験結果が出ております。
フィラリア予防薬は体内のフィラリアを殺虫するものなので、後半のほうで見逃してしまうと、そのまま次の5月くらいまでぬくぬく育ってしまう結果になります。
これは非常に危険です。
後半の投薬も非常に大切ということになります。