ミノサイクリンはテトラサイクリン系の抗生物質でミノマイシンなどの有効成分です。
幅広い細菌に対して効果がある抗菌薬です。
同系のなかでは、抗菌力が強く、耐性菌も比較的少ないです。
ミノサイクリンの特徴
抗菌力が高い
従来のテトラサイクリンなどと比べると1~4倍の効果が期待できる
従来よりも効果的
テトラサイクリンが効きにくい
- 耐性ブドウ球菌
- レンサ球菌
- 大腸菌
これらに対しても一定の効果が期待できる。
耐性菌も比較的少ない。
他の系統の効かないモノも対応
ペニシリン系・セフェム系の抗生物質が効かない下記のモノにも効果がある。
- マイコプラズマ
- クラミジア
- リケッチア
作用
細菌のタンパク質合成を阻害することで、菌の増殖を抑える。
犬猫の歯や口の中、呼吸器系疾患などの感染症の原因菌に対して使用できる。
幅広い細菌に効果があるのが特徴です。
適応症
- 呼吸器感染症
- 尿路感染症
- クラミジア属による「精巣上体炎・子宮内感染」
皮膚の様々な感染症に使えます。
皮膚 | 皮膚感染症
リンパ管・リンパ節炎 慢性膿皮症 外傷・熱傷 手術創等の二次感染 |
のど | 咽頭・喉頭炎
扁桃炎 |
くちまわり | 歯周組織炎
歯冠周囲炎 顎炎 |
耳 | 外耳炎、中耳炎 |
鼻 | 副鼻腔炎 |
呼吸器 | 急性気管支炎
肺炎 肺膿瘍 慢性呼吸器病変の二次感染 |
泌尿器 | 膀胱炎 尿道炎 腎盂腎炎 精巣上体炎(副睾丸炎) |
生殖器 | 外陰炎 細菌性腟炎 子宮内感染 |
感染症 | バベシア症 |
ペットへの注意事項
妊娠中や授乳中の動物には使用しないで
テトラサイクリン系抗生剤に対し、過敏症の既往歴のある動物には慎重に投与してください。
副作用が認められた場合には速やかに獣医師の診察を受けてください。
本剤が食道に停留し、崩壊すると食道潰瘍を起こすことがあります。
特に猫に与えるときは気を付けてください。
投与の際に気を付けよう
これらを一緒に飲むと効き目が落ちる。
- カルシウム剤
- 鉄分のサプリメント
- 胃腸薬
(アルミニウム、マグネシウム分を含む胃酸を中和するタイプ)
一緒に飲むと薬剤の吸収が悪い
- 牛乳・乳製品
アジスロマイシンのお薬
犬の場合 | |
用量 | 用法 |
体重1kgあたり
5~10mg |
1日 2回 |
猫の場合 | |
用量 | 用法 |
体重1kgあたり
5~12.5mg |
1日 2回 |
※使用期間・使用量は症状によって異なります。
必ず獣医の指導に従ってください。
体重が少ない犬猫の場合
ピルカッターがあると便利です。
ディバイン
有効成分 | ミノサイクリン 100mg |
内容量 | 1箱 10錠 |
アポミノサイクリン
有効成分 | ミノサイクリン 100mg |
内容量 | 100カプセル |
ミノーズM
有効成分 | ミノサイクリン 100mg |
内容量 | 1箱 100錠 |
大容量で100錠も入っている
コストパフォーマンスが高い
ミノシン 50mg
有効成分 | ミノサイクリン 50mg |
内容量 | 1箱 24錠 |
ミノシン 100mg
有効成分 | ミノサイクリン 100mg |
内容量 | 1箱 12錠 |