健康管理

犬の健康を守る予防接種【ワクチンの中身とは】

予防接種とは注射や投薬によって、弱らせた病原体を体に入れることで人工的に体に抗体を作らせ免疫を作ることです。

生後3ヶ月を過ぎると母親から受け継いだ免疫がなくなり、伝染病への抵抗力がなくなってしまいます。

予防接種を行うことで危険な病から守ることが可能です。

これはペットの健康にとっても、飼い主の負担にとっても大きなメリットがあります。

 

子犬の予防接種

母犬の初乳には、母親の持つ免疫が含まれています。

そのため、生後間もない子犬は初乳を飲むことによって免疫を受け取ることができます。

これを移行免疫といいます。

 

ワクチンで子犬の免疫を作ろう

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ワクチンとは病原菌の毒性を弱めたり、殺したものです。

ワクチンを体内に入れると、免疫が菌を攻撃します。

 

すると免疫は一度入ってきた病原体を記憶する機能があり、2度目の感染を防ぐことができます。

免疫記憶という機能です。

 

この免疫記憶を利用して、免疫を人工的に作ることが予防接種というものです。

 

 

1回目の予防接種

移行免疫は生後50日、7週目ごろから減り、やがてなくなります。
この時期に感染すると発病します。

 

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予防策としてワクチンの接種を生後6~8週目に行います。
ただ、移行免疫がなくなる時期は子犬ごとに異なり、免疫があるうちにワクチンを打っても排泄されてしまいます。

 

 

2回目の予防接種

そのため、生後9~12週に再び接種し、免疫が確実に子犬に付くようにします。

ただし、ワクチンを接種してもすぐには免疫ができません。
2回目の予防接種から2週間程度は感染に気を付けましょう。
この時期に、不衛生な場所で遊ばせることは避けるようにしましょう。

 

3回目の予防接種

その後も年に1度接種し免疫力を維持しましょう。

 

子犬を飼う場合は、予防接種の有無や時期を確認しましょう。

 

ワクチン

ワクチンで防ぐことができる傍記の多くは、死亡率高く、発病してからの治療では手遅れになりかねない病気がほとんどです。

予防接種でよく用いられるのは、8種混合ワクチンです。
それぞれ、予防できる病気の数に違いがあります。
どれを受けるかは生活環境に合わせて獣医と相談しましょう。

 

基本の5種

5・7・8・9種混合とワクチンの種類がある。
ここにプラスされていきます。

  1. ジステンパー
  2. パルボウイルス
  3. イヌ伝染性肝炎
  4. 伝染性咽頭気管炎
  5. パラインフルエンザ

 

7種混合

  1. レストスピラ症 コペンハーゲニー型
  2. レストスピラ症 カニコーラ型

プラス 基本の5種

 

8種混合

  1. レストスピラ症 コペンハーゲニー型
  2. レストスピラ症 カニコーラ型
  3. 犬コロナウイルス

プラス 基本の5種

 

9種混合

  1. レストスピラ症 ヘブドマディス型
  2. レストスピラ症 コペンハーゲニー型
  3. レストスピラ症 カニコーラ型
  4. 犬コロナウイルス

プラス 基本の5種

 

7種以上からの違い

7種以上には、ネズミや牛のフンや尿から感染するレプトスピラ症のワクチンが含まれます。

都会の室内犬は5種でも構いませんが、自然に連れだしたりする機会が多い場合や、農村部で飼う場合などには、7種以上がおススメです。

 

稀に起こる副作用

接種直後ごくまれにアナフィラキシーショックが起こることがあります。
これは、1万頭に1頭くらいの割合で起こるアレルギー反応です。

おう吐などの異常があったらすぐに動物病院に行きましょう。
急激に血圧が低下して死に至ることもあります。

 

 

狂犬病ワクチンは義務です

狂犬病ワクチンの接種は法律で義務づけられています。

なぜ狂犬病ワクチンは義務なのか?
人間も犬も感染したら狂犬病は致死率100%です!

そのうえ、今のところ特効薬も存在しません。
さらに名前の通り発病すると興奮して狂暴になり咬みます。
咬まれると唾液から感染します。

すべてのほ乳類に感染する可能性がある非常に危険なウイルスなのです。

 

もし、感染したら安楽死

感染した犬は伝染を防ぐため隔離し、安楽死が原則となっています。
忘れずに予防接種をしましょう。

生後91日以降に動物病院で接種を受けるとともに畜犬登録をします。
翌年からは毎年春に1回予防接種を行います。

 

狂犬病についてくわしくはコチラ

 

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